第3話 消滅
- 第三話 消滅 -
(シド達は俺に水を圧縮させた弾や爆弾を放って攻撃をしかけてきた。
俺はすぐ終わらせてしまおうと思ったが、避ければ色夏の家が危ない。
俺も本気は出せないという事だ。
どうする、選んだ選択肢はただ一つ。 全て受けきるしかない……。
俺はシド達の攻撃を全て食らう。
爆発などの影響で爆風が吹き,俺は煙に包まれた。)
シド『どうだ!全属性一斉攻撃は!!』
(さっき放った攻撃は,一人一人違う属性だったらしい。
そしてゆっくりと煙が引いてきては,
薄らと俺の影が見えた。
煙が全て無くなればそこには負傷した俺が立っていた。
右手を左手で,グッと掴み,『はぁはぁ……』と息が荒くなる。
そして俯きながらシド達に言った。)
支配『て、てめぇ……,色夏の家の前でそんな事するなんて卑怯じゃねぇか……。』
『それに色夏には迷惑は掛けたくねぇ。空間転移も使いたくねぇ。』
『今ここで終わらせるしかねぇんだよ。』
(俺は上記を述べながら目を大きく開き,顔を上げた。視界に移るのはシド達だった。
その瞬間、俺の目は大きく紫色に光った。その深淵には、棺桶のような形をしたマークが浮かぶ。
そして、それが出た頃には、地面に亀裂が出て,)
シド『何だ!?』
シドの兄『!?』
(辺りはゴゴゴゴ……と,大きく揺れ始めた。
この時,俺には何か憑依しているように見えた。
そしてシド達にこう言った)
支配『……。同情するなよ……。』
(シド達を見ながらそう言ったその時だった,シド達は1人ずついきなり消滅し始めたのだ。
足からゆっくりと消滅して行き……。)
シド『なっ何が起きている!?』
シドの兄『まずい,俺の体が……!!!』
(等々シドの兄の消滅が始まった。
奴は悲鳴を大きくあげながら,体は消えていく。
最後だし奴らに教えておくか。)
支配『最後だから教えてやるよ。
俺は,多くの魔眼を所有しているんだが,
その中でも上位に入る魔眼があるんだよ。
何か分かるか?
『消滅の魔眼』だよ。』
(俺は滅びゆくシド達を見ながら,消滅している原因を話した。
奴らは驚いていた。
『消滅の魔眼』の存在に
消滅の魔眼は,対象物を何があろうと強制的に無条件で消滅させる魔眼。
能力の消滅等にも効く。
消滅という概念がある以上この魔眼は無効化する事も出来ない。
人を消滅させる場合,根源諸共消滅する為,本当の意味で死が訪れる。)
シド『消滅の魔眼だと!?
その魔眼はとっくの昔に滅びたはず……!!』
シドの兄『な…何故だ。これ程の力が……。』
『奴にあったなんて……。』
(奴らは絶望しながら消えていった。俺は息が荒くなりながらもニヤリと笑った。
この時、消滅の魔眼は解除されていた。)
支配『こんなに怪我したら,心配するだろうな……。』
『一応回復でもするかね……。』
オールシェル
『完全回復』
(完全回復を使えば、俺の体は何事も無かったかのように,完治していた。
そしたら家から色夏が出てきた。
流石に遅いと怒っているかのようで。)
色夏『ちょっと遅くない!早くしないさいよ!』
(俺は『フッ』と鼻で笑えば、色夏を見た。
そのまま俺は色夏の元へ歩いて行く。)
支配『今行くよ。』
(その一言を言い色夏の元へと辿り着く。
色夏は何か口をプクーと膨らませながら
こっそりと)
色夏『遅い……。』
(そう言っていた。俺はこの時,地獄耳で後悔した。絶対に聞かれては行けなさそうな小ささだった。
俺はわざと誤魔化すように行動した)
支配『なんか言った?』
色夏『え!いや何も!さーて。管理者様のご飯を作るぞ〜!』
(やれやれ……誤魔化してるのバレバレだな。
彼女はそのまま部屋に入って行った
そんな事より,料理か…数千年振りの料理は一体どんな味なのか、凄く気になるな。
俺もゆっくりと靴を脱ぎ色夏の部屋の中にお邪魔する。)
支配『お邪魔しまーす。』
色夏『うんうん!いらっしゃーい!!』
『料理作るから待ってて!』
(俺は彼女の部屋を見たが,至ってシンプルな部屋だ。リビングだからかもしれないそう思ったが,やはりソファには,可愛らしい人形などが置いてあった。
やはり女性は女性なのだな、そんな事を思いながら椅子に座った。
彼女が一生懸命料理作ってる中,
今まで起きた事を俺は整理する。
『まず,俺は悪者扱いされている。
そして,見るだけで俺だと判断して襲ってくる。
鍵を握っているのは全知全能ラグエルと,ラグエルと話してたもう1人謎の人物だろうな。』
俺はそう推理してる中、いつの間にか料理が完成していた。
キノコスープにサラダ,主食は……手作りのオムライスらしい。)
色夏『どう?作ってみたんだ!!』
(見た目はシェフとも張り合える見た目をしている。
彼女は料理が天才レベルなのかもしれない。
俺は手を合わせ,『いただきます』そう言ってスプーンを手に持ち,オムライスをスプーンですくった。
彼女はワクワクとしながら食べるの待ち,どういう反応をするか期待しているように見えた。
俺は口にスプーンですくったオムライスを食べた。
モグモグと食っていて,
そしてゴクリと飲み込めば,俺は下を向いた)
色夏『え。合わなかった……?』
支配『……』
(彼女はその反応に美味しくなかったのかと思い少し暗い顔になっていた。
俺は黙り込み。数秒経てば俺はハッと顔を上げ色夏を見た。)
支配『うっま!!君,料理天才だよ!』
『最高の味!』
(俺は美味すぎて黙り込んでいただけだった。彼女は一瞬にして明るくなり目をキラキラとしていた。
そして次にキノコスープ,これもとてつもなく美味しかった。
本当にシェフとも張り合えるレベルでしか無かった。
俺はそのままパクパクと食べた。
オムライスが全て完食しサラダもキノコスープを食べ終えた。
そして,俺はキノコスープを入れていた器を持ち。)
支配『これのおかわり貰っても良いか?』
色夏『え?ホント!?』
(彼女はとても嬉しそうに反応してくれた。
自分の料理を評価して貰ったからか。
彼女はすぐさまおかわりを持ってきてくれた。
本当に嬉しいのだろう。
彼女もオムライスを食べ始めた。
パクパクと食べる。話をしたりもした
そんなことが続き
1時間は食べたり話したりしただろうか
2人はお腹いっぱいになっていた。)
色夏『ありがとう……。本当に。』
支配『お礼を言いたいのはこっちだよ、こんな美味いもの食べれたのは感動だよ』
『普通に料理ならシェフとも張り合える』
(俺は彼女をベタ褒めした。彼女は頬が赤くなる,嬉しさと褒められた事に照れたのだろう。
そして時は24時になろうとしていた。
咄嗟に彼女と俺は交代で風呂に入り速攻で歯磨きをした。
そのまま彼女はパジャマにすぐさま着替え,俺は黒いコートを脱いだ。
そして俺の寝る所について話す)
色夏『寝る場所どうしよう……』
支配『別に敷布団とかでもいいよ。』
色夏『ダメよ。式破は偉い人だもの……。』
(彼女は俺に気を使ってくれた。優しい人だ……。
選んだ選択肢は……。
同じベットで寝るという会って初日で一緒に寝るなど馬鹿みたいな提案だった。
だが2人は何なのか,同意した。
そして同じベットに色夏と俺が入る。
流石に俺も恥ずかしくなり背を向ける。
彼女も勿論背を向けた)
色夏『(やばいやばい……式破様と一緒に……!!無理無理……寝れない寝れない!!)』
支配『(何この気持ち……やばい。初めてなんやけど……。)』
(2人は混乱していた。
そんな事をしている間に、いつもの間にか光が差し込んだ。
2人は当然,寝れなく寝不足だった。)
支配『創造魔法でベット作るね……。』
色夏『そうして欲しい……』
(2人はドキドキもしながらくらいテンションで朝を迎えた。
そして,色夏は朝も料理を作ってくれて。
その味もとても美味だった。
俺達は身支度を済ませ。
一緒に家を出る。
ボーッとしながら,学院に付けば俺はフードを被り中に入る。
そしたら他の生徒達が何か噂話をしていた。)
他の生徒『知ってるか?シド先輩とその兄さん行方不明らしいよ……。』
他の生徒『えー怖……。管理者の仕業ったりー?』
(昨日の奴らの事か,俺が消したんだけどね。
そんな事は気にせず俺と色夏は中に入り色夏はこう発言する)
色夏『シド先輩が行方不明って怖いね』
支配『そうだな。』
(彼女は少し不気味に思いながら話していた。
そして先生が来ては。)
先生『おはよう。皆さん』
『いきなりですが今回は迷宮に入り。得点を競ってもらいたいのです』
(先生はそう言った。
そして,俺ら生徒は批判なく迷宮の探索を承認した。
しばらくすれば,先生の言う迷宮に着いた。)
先生『チームはいつも通り。黒刀君は色夏と同じチームでお願いします』
(色夏と同じチームか,これはいい。
俺は容易く承認し,スタートの幕が降ろされた。
他の生徒は一目散と中に入る。
俺も行こうとしたが。色夏が俺の手を引っ張った)
色夏『何……ここ……凄い嫌……』
(何か凄く怖がっていた。確かに何かこの中では有り得ない殺気を感じた。
俺は色夏の手を握り。)
支配『俺が守ってやるか行こうぜ』
(そう彼女を落ち着かせた。
そのまま彼女は刻りと頷き手を握ったまま迷宮の中に入る。)
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