第2話 災厄な修学旅行へ
温かい。右側だけとても温かく、とても居心地がいいなと思い、私は目を開けた。
すると、そこにはとてもかっこいい寝顔があった。
(かっこいい〜)
だがしかし、私はすぐにこの状況はおかしいことに気づいた。
目の前には、人の顔。頭の下にはとても柔...いいや膝だこれ。といいことは今の私の状況は彼が私に膝枕をしているということか。
ど。ど。どうしようと全力で頭を回転していると彼が目を覚ました。
「お〜。気がついたか。で、体の調子はどうだい。」
「大丈夫よ」
「そうか」
・・・・・・
「で、大丈夫なら、起き上がってもらってもいいかなぁ。」
と言われて私は思わず顔を赤くしてしまった。
「ご、ごめんなさい」
といい、私は急いで起き上がった。
しばらく休んだのち。
「な〜。この島から脱出するために、この島に船の材料にまりそうなものを探しに行こう。」
と言われて、私はその意見に賛成だったことから。
「わかった。」
と言い、立ち上がり、森の方に向かって歩き出した。
それから10分近く歩いた時だった。
遠くから銃音が響き、私はとっさに腹ばいになったが、彼がまだ立ったまんまなのではと思い彼の方を向こうとした時、彼が、
「大丈夫か?」
と聞いてきたので驚いた。
なんと彼は私同様に腹ばいになっていたのである。そしてその光景に私は思わず言葉が出なかった。
なぜなら、彼はこのような場面に普通日本にいたら体験できるはずがない。
だって銃声だよ!
普通、パニックになるはずなのに私の目の前にいる彼はとても冷静に腹ばいになっていたのだ。
そして彼が腹ばいになりながら、近づいてきて。
「俺が囮になって奴らを岸の方に誘導している間に、君は森の奥の方に行って、隠れられそうな所で身を潜めろ、そして夜になったらここで会おう。もし君が僕についていたら、そうだな〜」
といい、口元を私の耳に近づけて、
「もし君が僕について来たらあの世で一生ビンタしてやる。」
といい、岸の方に向かって腹ばいのまま進み始め、私は少しイラッと来たがその立ち去っていく彼の姿をただ呆然と見送り、私も彼の反対方向に進んで行った。
そしてその1時間後いいや実際は数分だったと思う彼が行った方向から銃声がなり響き始めたのであった。
それから、しばらくした頃に私は休憩をとった。いくら腹ばいでもその体勢で進むので、腕や足にはすり傷ができていたからであった。
すると、私は今までも何度も感じた殺気を感じとっさに腹ばいの体勢になったすると腹ばいになるまで私の頭があった所にダーツのようなものが飛んで来た後に遠くから人影が見えたので、少し離れた所にある大きな草むらに隠れようと思ったがそこに行くには一回立つ必要があり、迷っていたがさっき飛んで来たのと同じものが私の数cm離れたところに飛んで来たことでそこへ移動しようすると決心し、立ってその草むらに入る瞬間、首に少し尖った物が刺さり、その瞬間に眠気に襲われたことから睡眠薬だと判断し、首に刺さっているものを抜こうとそれを手に掴んで・・・
気が付いた時には、そこは暗い世界だった。
いいや、なにかの布袋に顔が覆われていた。
しかも、手首は縛られ、体勢は椅子に座っていることが分かる。
私はここで、捕まったことを自覚した。
しばらくして、遠くのほうから足音が聞こえてきた。
その足音はだんだんこっちに近づいてくると同時に少しずつ話し声も近づいてきた。
しかも、その言語には聞き覚えがあった。
なぜなら、それは私たちの公用語である日本語であったからだ。
さらに、声のトーンからして男性と女性の声だった。
そして、その会話の内容は、日系人らしきものが島に侵入し、その一人をとらえたということと残りの一名つまり藤井はまだ逃走中であり、何度か裏門から侵入すようとしていることから時期に捕まるでしょうという内容だった。
そして、それらの音と声は目の前で止まり、鍵を開ける音が聞こえ、「ギィ~」という音からして重そうなドアを開ける音が響いた。
袋の口の方を見ると光が入ってきているのがよく分かった。
その後、部屋の照明がついたのがわかった。
「ほら、起きろ。将軍様の前だぞ。」
という女性の声と共に私の頭を覆いかぶさっている袋が強引に取られ、私の目の前が急に明るくなったので目をつぶり、下を向いてしまった。
そして、あまり強い光ではなかったので、すぐに私は目を開け、前を向いた。
すると。
「清水じゃないか?」
という声と共に私は見たことあるその顔に思わず、
「木下将軍?」
と返してしまった。
そして、私は気付いてしまった。
なんと私はこの世界でもっとも好きじゃない場所に流されてしまったようだった。
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