第33話 1000年早いわ!!
「……」
「おい… 不良野郎…」
「こんな奴に負けてちゃ… 俺に勝つなんざ…」
「
「……」
「ふっ… ほざけ…」
「くー… 痛ってって…」
「思いっきり頭ぶつけたぞ…」
「えっ… というか、何で俺… 上を向いてんだ!?」
「おい!! バロウズ!!」
「一体何が起こったんだ!?」
「……」
「お前が大砲を撃った時…」
「目の前にいるチビが… お前の大砲を真上に蹴り上げた…」
「なるほど… その後、大砲の衝撃でこうなっているのか…」
「……」
「でも、この大砲、人間の蹴りでなんかビクともしたことなんてなかったぞ…」
「それに… 一体いつの間に、こいつが現れたんだ…?」
「……」
「まぁいい… おいテメェ!!」
「俺様に盾突くとはいい度胸じゃねぇか…」
「一体何者だ!?」
「俺か…」
「俺はシン…」
「ジョルジュ・シンだ!! 覚えとけ!!」
「ジョルジュ・シン…」
「どっか聞いたことが…」
「あっ!!」
「覇王シン!!」
「……」
「ふっふっふ… ハハハ!!」
「何だ、あのお騒がせ野郎か!!」
「確か能力が使えなくなったとか何とか言われてたな!!」
「そんな雑魚が一体何の用だ!?」
「……」
「てめぇ… 初対面で言いたい放題言いやがって…」
「まぁいい…」
「俺はロックオンだ!!」
「そして…」
「お前らみたいな奴らが…」
「
「だから…」
「テメェらをぶっ飛ばす!!」
「覚悟しろ!!」
「ふっ… 俺たちをぶっ飛ばすだぁー…」
「お前と… その死に損ない…」
「そして、俺たちには人質がいるんだぞ!!」
「……」
「まず…」
「てめぇらの言った人質…」
「一体どこにいるんだ…?」
「!?」
「ふっ… よく見ろ!!」
「リチャードがずっとガキどもに銃突きつけて…」
「えっ… ガキ共がいないし、リチャードが倒れてる!!」
「おい!! リチャード!!」
「起きろ!!」
「うっ… くそっ…」
「すまない… いきなり、頭に衝撃が来て気絶してしまった…」
「一体、誰が…?」
「ふっふっふ…」
「だっ誰だ!?」
マックスが物陰から姿を現した。
「僕は、マック・スティーブだ!!」
「
「……」
「てめぇか… 俺を気絶させて、ガキ共を逃がしたのは…?」
「そうだ!!」
「まさか、こんなにうまくいくとは自分でも驚いたよ…」
「……」
「バロウズ… セクストン…」
「こいつは俺がやる…」
「手を出すなよ…」
「あー… わかった…」
「ふぅ… これで人数的には五分だな…」
「五分だと!!」
「おい… そこの死に損ないも数に含んでいるのか!?」
「誰が死に損ないだ… クソ野郎…」
「!?」
「フンッ!!!!」
武勇は両腕、両脚を縛っている縄を引きちぎり、十字架を蹴り飛ばし破壊した。
「ハァ… ハァ…」
「よくも、好き勝手やってくれたな…」
「流石に本気でキレた…」
「
「くそっ… あれだけ
「……」
「おい、セクストン…」
「あの不良野郎は俺がやる…」
「そのチビはお前がやれ…」
「……」
「わかった…」
「ふっ… お前元気じゃねぇか…」
「うっせー… ちょっと寝てただけだ…」
「あんな奴ら、俺一人で十分だ…」
「へいへい…」
「どうやら… あのハサミ男が、お前と闘いたいらしい…」
「俺は大砲の方をやる… いいな!!」
「あーいいぜ… あのハサミ野郎にはちょうどイライラしてたところだ…」
「じゃ…」
シンと武勇は拳を突き合せた。
「絶対負けるなよ…」
「ふっ… それはこっちの台詞だ…」
こうして、シンはセクストン、武勇はバロウズ、マックスはリチャードと闘うことになった。果たして、シンたちは勝つことが出来るのか…。
第33話 FIN
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