第15話 チホーノ村のマックス
ドドド!!
「んんー…」
ドドドドド!!!
「んんんー…」
ドドドドドド!!!!
「んんんんー…」
ドドドドドド!!!!!
「はっ!!」
「なんだこの音は!! 地震か!?」
シャーッ……
シンはカーテンを開け外を見た。
「んんっ!!」
「んんんっ!!」
シンは目を細めて見た。
「んんっ!! あれは!!」
「マックス!!」
キキ―ーッ!!
マックスが立ち止まり、声をかけた。
「おはよーシン!! 早起きだね!!」
「早起きって… 一体お前は何してんだよ!!」
シンは時計を見た。
「まだ、朝の3時30分だぞ!!(普段なら俺の寝る時間じゃねぇか!!)」
「何って… 新聞配達だよ!!」
「ほら!! キーラさん家の分ね!!」
マックスは2階に新聞を投げ、シンはそれを受け取った。
「おっとっと…」
「あと30件あるからまたあとでね…」
マックスはクラウチングスタートの体勢をとった。
「じゃっ…」
ドドドドドド!!!!!
「一体何だったんだ…」
「まぁいっか… もうひと眠りしよう…」
「ふぁーー… んっ…」
「おーい!! シン!! 起きろー朝だぞ!!」
ズコッ!!
「なんで!! みんな、こんなに早起きなんだ!?」
ー午前4時ー
バタン!!
マックスが、キーラの家に来た。
「おなか減ったよー!!」
「あっ!! マックス!!」
「新聞配達は終わったのかい!?」
「さっき終わらせたよ!! いやー疲れたなぁー!!」
「そうか… お疲れさん!!」
「あのー1つ質問なんだが…」
「マックスは…」
「なんで、新聞配達してるんだ!?」
「あーそれはね…」
「弟の治療費を稼ぐためだよ!! 今入院してるんだ…」
「弟… 弟がいるのか!?」
「うん!! 10個下のね!!」
「へぇー… そんなのか…(あんまり聞かないほうがよさそうだ)」
キーラはマックスの肩に手をまわした。
「ハハハ!! ほんと――――に良いやつだろこいつは!!」
「やめてよーーー… 恥ずかしいじゃないか…」
「何言ってんだい!! あたしは涙が止まらないよ…」
「ガハハハハ!!」
「笑ってんじゃん…」
「あっ!! そうだシン!! 僕たちの住んでるチホーノ村を案内するよ!!」
「来て!!」
マックスは強引にシンの腕を引っ張り外に連れ出した。
「おーっと!!」
「ハハハ!! 2人ともあたしは2度寝してるよー!!」
マックスは自分の村を案内してくれた…。人口は40人くらいの本当に小さな村で、マックス、マックスの弟、キーラしか若者がいないこと…。 この村には武器がなくとても平和だということ…。
そして… 俺は2つ感じたことがある…
1つは… マックスはこの村が大好きだということ。
2つは…
午後6時30分ごろ
「いやー… 疲れたぜ、マックス…」
「今日はありがとな!!」
「いえいえ!! いいんだよ!!」
「それじゃキーラさんの家に帰るか!!」
「あっ ごめんよ…」
「僕… これから、隣町の病院に治療費を届けに行かなきゃいけないんだ…」
「また明日… お願いね!!」
「そうだったか!! 弟さんによろしくな!!」
「あと… 大金を持ち歩くのは危険だから用心しろよ!!」
「わかった!!」
マックスはクラウチングスタートの姿勢をとった。
「それじゃ!!」
ドドドドドド!!!!!
マックスは走っていった。
「いやー… 相変わらず、すごい迫力だな…」
「さてと… 今日もう一泊、泊めてもらって、明日の朝出発するか…」
バタン!!
「ただいまー!!」
「あっ!! シンおかえり!!」
「あれっ… マックスは!?」
「あーあいつなら… 隣町に治療費を届けにいったよ」
「あーそうだったか……」
キーラは少し怪訝な顔をした。
「……キーラさんそんな顔してどうしたの!?」
「いやっ… これは… 噂なんだけど…」
ドドドドドド!!!!!
「あれーっ……」
キキ―ーッ!!
「おかしいなぁ… 前に通った時はこんな大きな岩で
「困ったぞ…」
ドーーン!!!!
!?
「えっ… 何かが後ろに落ちて…」
「チッ、ガキかよ……」
「えっ……」
「ぐはっ!!!!」
バタン……
マックスはうつ伏せになってに倒れた。
なっ… 何なんだ… だめだ…
意識が遠のいていく…
ガサッ……
マックスの手から現金が奪われた。
なっ… 何をするんだ… それは僕の金だぞ…
返せ…
ガクッ……
マックスは意識を失った。
「通行人をターゲットにした
「まっ!! 何もなければいいんだけどな!! ハハハ!!」
「そうだといいんだけどな……」
「あっ… あとキーラさん…」
「何?」
「俺、明日、この村を出発するよ…」
「わかった… 達者でな…」
第15話 FIN
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