2 トラウマ系絵画
「ただ、実際に会ってヒアリングした結果、私が必要、と判断されたんですよね」
「はい。
そう言うと、
おや、
「……
「……あきつが、我が子を喰らうサトゥルヌスじみてて」
「ぶっ……ふ、けほ、げっほ、はは、げへっ」
ごふり、と横で危うくお茶を
あの絵、苦手なんです、昔から、と
「げほっ、はー……我が子を喰らうサトゥルヌスかあ」
「……
隣の師匠と兄弟子のやり取りに一度ちらりと視線だけ向けて、すぐに
「確かに、少なくともわたしの目にも人の形には見えましたしね、アレ」
とはいえ、赤子ほどかと言われると微妙だ。
まあ、
「……頭の部分が完全に眼球で、こう、
ちょっと恨み節が入った懇切丁寧な描写に、
「しかも、そしたらどろーって黒いのが
「……あ〜、そこまで
そう言いつつ、今度は顔ごと横にいるロビンの方に視線を向ける。
それを見た
「さて、見える専門家ロビンくん、判定は?」
「確かに気持ち悪いけど、人の姿な時点で序の口」
切れ味の
そりゃ幼少の
「でも、聞いた話と合わせると、オリカがそこまで見えてたなら、
「まあ、本人が離れたがらないはありましたけどねー」
だからこそ
物理的な対処について、この中では
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