7 常に戻る
◆
「う……」
思った以上にすっきりと目が覚めて、
「おはようございます。気分はどうですか?」
どきりとしてそちらを見れば、どうやら
同時に
「……少し、台所借りますね」
そう言った
そして、それをことりと部屋の中央に置いている座卓の上に置いた。
「どうぞ。何も入れてないのは見てましたでしょ?」
そう言って笑って見せた
「……しーちゃん」
「……ひとりかくれんぼの時につけた、ぬいぐるみの名前ですね?」
ぽつりと
そして、それと同時に夢で見た時には
しーちゃん。
確かに、そう名付けたのだ、自分は。
「わたし、まどろっこしいのは苦手なんで、ちょっとはっきりさせますね」
その声に顔を上げれば、
そして、そのすっぱりと
「
「……そんなの」
「わかるんです。わたしとロビンは」
それに、と
「どうして、まず彼氏さんに相談しなかったんです? それを考えると、彼氏さんとはまだそこまでの信頼関係が出来てないか、そういう方向でおかしいと無意識にでも自覚してるか、なんですよ」
「でも、しーちゃんは」
食い下がる
「
「でも、私、確かに」
「まだ、混濁してるだけですよ……お茶、そろそろ、出過ぎじゃないです?」
ティーバッグを持ち上げると、自然とその
そのティーバッグの紐を、
それを見ながら紅茶を一口飲むと、ほうっとため息が出て、
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