3 目には目を
サイズ的にも、ずっと身に着けるのはややファンキーなファッションでもしてないと、ちょっとツラいデザインだ。
「すみません。それまではコチラをお守りとしてお持ち頂ければ」
「……あの、これ」
「ああ、ご存知でしたか? ナザール・ボンジュウ。視線でお困りとの事だったので、取り急ぎ適切かな、と」
どうぞ、とロビンはエスニック系雑貨屋で
そして、流れるように待ち
困惑したまま、
「ナザール・ボンジュウ、このキーホルダーについて、どこまでご存知ですか?」
「ええっと、エスニック系の雑貨屋とかでどこそこのお守りって言われてる、ぐらいしか」
「ああ、それだけだと、確かに不安かもしれませんね。確かにこれはお守りです。ただ、対
「この鳥よけバルーンみたいなのが?」
ついつい
「まあ、確かに鳥よけバルーンですね、あれも目玉模様ですから」
「じゃあ、これも目……?」
「そうですよ」
「ナザール・ボンジュウはトルコのお守りと言われますが、ギリシャや中東でも古くから同様のお守りがあります。こうした悪い視線に対するお守り自体はヨーロッパとかにもありますけど、正直これ以上に身につけるのに穏当な形をしていません。また、ナザールという見ることを意味する言葉がアラビア語に由来するように、視線や視界を基準としてお守りとするという
「ええと、
「え、ええ、去年の、夏に……」
「
なんとなく
「……もしかして、
「そうです。大人は
かつり、と
「そこにある、この目が見ている中では悪さはできまい、という考え方に、違いはありません。その中でもナザール・ボンジュウは特に
断言する
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