6 不審者が言うことにゃ4
「そこまでは言わないし、日本に限った話でもないさ。でも自分一人ではできないなら、できる人間に助けを求めて、代わりに何かあげたり、逆に相手ができないことをするだろ?
「……それを人じゃないものにも適用するの?」
「正確には適用して勝手に期待するだけだよ。良い結果が返れば、対価として
そう言ってまた一口お茶を飲むと、おにーさんは困ったような笑顔になってこっちを見た。
「キミの現状だって、そう変わらないぜ? キミの言うところのクラスのマドンナも、クラスメイトも、クラスのマドンナと会話できて、そのマドンナから頼まれ事を受ける事自体を、
「う……」
そう言われると、
そして、そうか、神様にそういう圧を自分達は与えているのか、とも思う。
「人の想像力には限界がある。どうやったって人は人の
のほほんとしながらもとんでもない単語が聞こえた気がして、
「おにーさん、本当に何……?」
「ははは、
通りすがりのオカルティストにしたって限度というものがある。
「まあ、そんな雑な
「……いや、なんで? コックリさんで呼び出した霊に使うわけじゃないじゃん」
前半はまだわかる。えんがちょ、とかいうやつだ。
だが後半はわからない。だって霊はお金なんて必要としない。
まして、それが動物であるならば。
それぐらい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます