閑話1 コックリさん(事後処理)
序 不審者との邂逅
その
――ちゃりん
また、その音がした。
自販機の釣り銭口を困惑のまま
しかし、指が触れた瞬間、
「あつっ」
夏場だから、静電気というわけでもないだろうが、ぴりっと
その勢いでつり銭口から
一瞬、このままマンホールに落ちてしまえば、使ったことになるのだろうか、という邪道な考えが
しかし、その邪道な希望は、そこに立っていた人の靴の
「これ、キミの?」
その人はかがんで十円玉を拾い上げると、それを
黒いロングカーディガンを
が、それにしてはいつの間にいたのか
ゆるりと余裕を持たせて
声色も男性にしては高く、女性にしては低い、といったところで、よくわからない。
なんだか、ちぐはぐで、なのに不思議と調和していて、そして何より、
他の何より突出した印象として、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます