13 家に帰り着くまでが
◆
「戻りました」
「ただいま戻りました」
「おかえりー、
「まあ、今回は俺が持ってきた案件だし」
帰り着いた玄関で、にこにこと
こうして、
「いやあ、それも助かるよ。おかげで食いっぱぐれる心配もないもの」
「
それを聞いても、少し困ったように
「でも、今は全然マシだよ?」
「ああ、うん、さっき
「一応、僕は邪道だから、基本的には正道の
これはロビンと
「……ネットの活用については同意見ではあるけど、もうちょっとセンセイ自身が振り分けしてもボクはいいと思うんだよね」
「わたしも全面的に同意です」
確かに、
窓口の
そうでもしないと
ただ、それでも、
それも基本、ロビンと
結果として、
師匠の威厳とは、と
「……というわけなので、まあ、ほどほどに回してもらう余地はある」
「ロビンくんも
それでもここでめげない
その根っこがお
逆にその善性があるから、こうして
「というわけで、またなんかあったら連絡
「ああ、うん。久々に話もしたいし、次はそういうの抜きで遊びにでも来るわ」
それを聞いたロビンと
たぶん、本当に遊びに来るだけだよな? 本当だな? みたいに圧をかけて
実際、
「それじゃあ、俺は今日はこれで」
「うん、おやすみー。ありがとね」
そんな
そして、振り返った先でロビンと
「……えっと、善処はします」
「期待はしないけど、頼むよ、センセイ」
ロビンの言葉に、
どちらにせよ、耳に痛い事であるには違いないし、今まで刺された同様の
「
「いえ、お役に立てたのなら何よりなので」
そう、
すると、後ろから両肩にぽん、と手が置かれた。
振り返れば、妙に生ぬるい目をした
「……
その
すると、ぱん、と
「何はともあれ、丸くは収まったわけだし……
なんなら、
「はい、それでは本日はごきげんよう」
「うん、また明日」
「敷地内とはいえ、気をつけてくださいね」
「おやすみー」
口々に言われた言葉を笑顔で受け止めて、玄関を出ると、少しばかり気を引き締めた
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