8 霊脩を留め憺として帰るを忘れしめん
「
「
「逆じゃない? それの類似で
え、なんですか、それ、と言う
これは自分もうっかり突っ込むと時間を浪費するだけになってしまう、と
「そうか、山の神、
ロビンがそのまま眉間にしわを寄せた。
「
「『
……だからねえ。無いよりはあった方がいい」
そう言いつつも、ロビンはぶつぶつとそっかあと何度か繰り返す。
何か理解できてしまったけど、したくなかった、みたいなそんな微妙な空気を感じる。
そして、どこかげっそりとした顔で、空を見上げていた顔を元に戻した。
「……ヒロがいるから、
「わたし、です? オコゼでも持ってくればよかったですかね」
「うん……うー、見過ぎた」
ぐりぐりとロビンが眉間を
何を見たのか。オコゼってあの魚のオコゼか。
気にはなるが、
眼鏡を押し上げながら、ロビンが口を開く。
「ヒロ、自力でタケルを連れて戻れる?」
「……一応は」
「じゃあ、遠隔はいける?」
今度は
「……個人的コンディションとしては無理なく」
「懸案事項があるんだね?」
「はい。舞台的に
言い
「なるほど。だけどさ、ヒロ、タケルが思った通り、
「あ……」
ロビンの言葉に、
「……そっか。それなら、たぶん大丈夫です。いけます!」
そう言うや
そして、まず取り出したのは、余りにも
「
「えっと、たしか、懐中電灯ある」
「それなら、わざわざ出さずにヒロのに頼った方が良くない? 手、
そして続けざまに折り
「ヒロ、頼んでいい?」
対する
「わかりました」
そして、受け取った
「ロビンにーちゃん、メガネはずしていいの?」
「ん、
本気出すには
「それより、タケルもレインコート着込んどいて、持ってるでしょ?」
「あ、うん」
ちらりと
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