4 共に食らう
「気を取り直して」
しゅんと落とした肩をがばりと上げて、
「日本神話――まあ
「問題は、その言葉が出る
ロビンの言葉に
「この言葉が現れるのは、日本における数多の神を生んだ夫婦神、
「この言葉が出てくる時点で、
「……つまり、食べちゃったから?」
その前の説明と合わせれば、自然とそうなる。
「その通りです。似たような話としてはさっきロビンが言った通り、ギリシャ神話で死後の世界を管理する神ハーデースが、
「同じようにアイルランドの妖精の伝承では、妖精の国に連れて行かれたら、そこで出されたものは戻れなくなるので、食べてはならないとされるわけだ。とはいえ、ここまで顕著に共有する世界を同じくするとされるのはこれらぐらいだね」
ロビンの言葉に、
「なあ、ロビンの言い分だと、はっきり言わないってのはあるの? ひろねーちゃん」
ロビンが眉間にしわを寄せた。元々の目つきも相まって、なかなかの
一方、
「そうですね。
「ボクに
そりゃあ、ロビンが知る
「
大人ならともかく、
やや奇特なタイプでない限り、そんなことを覚えていたりはしない。
「知らない」
「……まあ、一般的にはそうでしょう、うん。大事なのはその内容の一つ、天皇によるしんせんのきょうしょくです」
「……新鮮な給食?」
再び、
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