3 柘榴とご飯
◆
「では、まず重要なところからいきますか」
ここまでの流れの
「
「してないよ。だって、毒があるかもしれないし、水だって……ええと、しゃ、しゃ……
なんかもっと難しい言葉で父親が言ってたはずだが、思い出せずとりあえず自身の理解の
途端に、二人の張り詰めた表情が少し
「水のは、
見るからに外国人のロビンにそう訂正されると、
それを見て取ったロビンは、にやりと笑ってこう言った。
「イギリス人のボクに訂正されたくなきゃ、もっと勉強をがんばりなよ」
そのロビンの後頭部をぺちりと
「はーい、ロビン、
――それでも、万が一のケースはありますからね。
はー、と安堵のため息と共に
単に
「なあ、ひろねーちゃん、それってそんなに重要なの?」
「……」
「ヒロ?」
「は、はい! 重要ですよ!」
謎の意気込みと共に、
「
突然のフリに、
「いいですか、
驚いた様子だったロビンが、ははあ、と納得した顔になっている。
そして、ちらりと
それを見て、
「えっと、なんで?」
「神話を
それには
「これは、ご飯を共有するとは、すなわち共同体を
「いや、そういう
即座にロビンが、完全に
実際、
ロビンはそのまま手を上げ、指折りながら言う。
「ヨモツヘグイ、ギリシャ神話のコレーの誘拐、あとアイルランドでの妖精伝承に
「ぐ……神話を
すると、
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