Arthur O'Bower 8
◆
結局のところの話、である。
あの親玉とも言える存在、エインセル(
その後はシンシア判断で、とりあえず
そうして、あの一幕の一部を見た彼は申し訳なさそうに僕をベッドに放り込むまで付き合ってくれたとか。
まあ、僕自身、あんまり大きい方じゃないとはいえ、シンシアに運ばれるのはなんかちょっとつまらないプライドが傷つくというものなので、よかった。
でも、あまりにロビンが泣いて離れるの嫌がるものだから、父親の尊厳的にも困ったとか、まあそりゃそうだよね。
同時に、つまるところ、父親も父親でロビンをまったく気にかけてなかったわけではないということなので、ちょっと安心。
ちなみに、
が、よう知らん異国人が鼻血出して伸びてるわ、取り替え子と
そりゃ
そんな
そんな
そうした事の
その様子を見て、シンシアが眉をひそめた。
「キミ?」
うーん、半分は完全に真っ暗。
「……はは、隠せそうもないかあ」
せめて、ロビンの一家には知られたくない。
首を突っ込むと決めたのは僕自身なのだから、めでたしめでたしで事は終わったのだと思っていて欲しいものだ。
「左目の視力、持ってかれちゃった。何にも見えない」
いつもの僕のように軽薄に
シンシアは目を丸くしている。
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