Good fellows' Robin 5
「あー、キミの方が逃げてただけだから、僕は逃げない。とりあえず、シンシアの治療は大人しく受けて? 話は後でゆっくりしよう」
そう言って、そっと
その
「とりあえず、他のとこは
そう言ってシャワーから出したお湯で
ロビンはちらちらと、興奮したように大きく見開いたままの目でこちらの様子を
「ちょっと、ロビン動かないで。なんで突然、こんなにキミに」
「……推論はある。後でこの子とランチ食べながら話そう、シンシア」
シンシアの邪魔になりそうなので、そう言って、救急箱と
それから、キッチンの方をひょいと
「あんたはネズミか」
「
そのまま、首ねっこを
まあ、先に当人と話しておくのも有りだな、と思ってその隣に座る。
「ロビン」
「……」
食い入るような視線は僕だけでなく、僕の周囲全体を見ていた。
きっと、この子の目は、まず、間違いなく――
「ロビン、ねえ、何が見えてる?」
そう問うと、ロビンはびくりとして、おどおどと視線を
「ああ、ごめんごめん、何が見えてたって、僕はキミを
「……」
こっくりと
「で、さっき、キミは僕の周りを見ながら、『
「……えっと、ふしぎな、もの。すこし、目をはなすと、かわるけど、でも、同じ」
思わず
「さっき、何か言ってたとき、アナタと同じで、だいじょうぶってわらってた」
「あをやぎの?」
出だしだけ言ってみれば、ロビンは
「……同じって、姿が?」
「うん」
感嘆のため息をつくしかなかった。
声まで聞こえてるなんて、予想外だ。
「えっと、キミ?」
「うん、なんだい?」
「……あのね、ずっと、うるさかったの。でも、キミのそば、しずかなの」
それはきっと、視覚的にも聴覚的にもなのだろう。
ロビンの目の力がどこまで
「だからね、きのう、ふしぎなひとだなって」
「僕の事を見てたの?」
こくりと
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