Good fellows' Robin 3
◆
結局、
そりゃ、普段から何くれとなく気にかけ、
普段より簡単だ、と
どう見ても、人間である。ところで妖精って人間にどこまで
そうしてロビンを連行したシンシアは、家に着くと、まず僕の方を向いて言い
「キミ、あんたロビンにシャワー浴びさせといて」
「え、僕が?」
「その間にあたしが
そうして、シンシアは台所に引っ込んでしまう。
まあ、そうだね、そうね、そう言ったのは自分だ。と、
「ええっと、ロビンでいいんだよね。僕はキミ・カツラギ。日本人で、今はシンシアのとこにイソーロー……英語でなんて言うんだこれ」
「……」
「まあ、その、昨日は驚かせちゃってごめんね」
じっと見つめてくるだけのロビンに、これは強引に事を起こさないといけないやつなのか、それこそヤバイ不審者じゃねーか、でも子供の
「……
いや、不審者でしかないのはわかってるよ、わかってるけど、これはないだろ、人だぞ、僕は。
そう思って、その髪の奥を
「……ロビン、キミ、まさか」
そう言えば、すうっと青い色と光が
一瞬
「……ロビン、とりあえずシンシアの言う通り、バスルーム、行こうか」
そう言うと、彼は少し
バスルームまで行けばなんとかなるなとホッとしていたのだが。
「ほら、シャツ、脱いで」
「……」
ところがどっこい。
「うー、シンシアに怒られるの僕だからさー、僕を助けると思ってここは一つ!」
「……」
ダメ元での泣き落としもきかない。
子供の無言の抵抗ほど、強いものもない。
ああ、これは仕方ない。不審者と思われてるのだもの、そりゃ当然の反応だ。
そう腹を
「シンシアー!
少しばかり待てば、眉を
「なんだい、まだシャワー浴びせてないのか」
「それが、どうにも脱いでくれなくて……丸のままは
「
そこは否定できない
「ほら、ロビン、いつもみたいにうちのバスルーム使っていいんだよ?」
ところが、シンシアにそう言われても、ロビンは首を横に振るだけだった。
シンシアと僕は顔を見合わせた。
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