12 平穏で当然な帰結
「終わりました!」
「うん、大丈夫」
踊り場に
「これで、収まるべきようにすべてが収まった」
その声につられて、
窓の外にあった見事な夕焼けは、もう
「終わった、んですか」
「終わったよ」
「はい、
踊り場で窓の前に立った
立ち上がったロビンが、
「遅くまで付き合わせて、悪かったね」
「いえ、お役に立てたのであれば……」
真由はその手を取って、立たせてもらう。
それから、はたと気付いてロビンと
「ええっと、こういうのって、やっぱり、言わない方がいい、んですか?」
「……ん、誰彼
「そうですねえ、まあ、人の口に戸は建てられませんし、王様の耳はロバの耳なんてこともありますので、まあ、そう
ロビンは眉間にしわを寄せ、
「わかりました。とりあえずは話さないつもりでいます」
「うん、まあ、それでいいよ」
「ですね」
「えっとお二人は」
下駄箱の建てつけがうっすら悪い扉を
「依頼人への報告がありますので、また職員室に向かいます」
「事はキレイに収まったんだから、ケチをつけないよう、しっかり気を付けて帰ってね」
この短時間で、
「ありがとうございます。それでは、お先に失礼します」
「はい、ごきげんよう。もし、
「……ない方がいいけどね」
ぺこりとお
その途中で、ふと校舎の四階を
その空の
そこから飛び降りた、かつての誰か。
それを見た、かつての誰か。
――でも、それは、もう
そのまま、校舎から視線を
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