4 疑問の提示
ロビンと
まあ、
「西側階段の四階と三階の間の踊り場。夕暮れ時にその踊り場の窓の外を
二階を通り過ぎたところで、突然ロビンが口を開いた。
「昔、この学校で飛び降り自殺した生徒の幽霊が出るからだ。その生徒は頭から地面へ落ちたので、窓の外に現れるその幽霊は逆さまの姿をしている……そういうウワサだよね?」
「は、はい」
ロビンが
西日の
「おかしいとは思わない?」
「え」
「どうして四階だけなんだ? どうして明確な時間が指定されていない? その理由、君は聞いたことがある?」
少なくとも
ロビンは
「階指定はまだいいとして、こういう怪談の
「午後四時四十四分の合わせ鏡とか、階段の鏡とかよくある怪談ですよね」
「そう、今回だって午後四時にってなっておかしくない。センセイだって、そう考える」
「そうですね、先生なら絶対そう言いますね」
でも、実際にはそうなってないのだ。
三階に
「この
「ひゃ」
いきなり話題を振られて、でも
「えっと……噂に付け足される前に、一度、噂がされなくなったから?」
「そうだね、それは正解の一つ」
ぱすぱすという
「さっき、オリカがいわゆる霊能力者って言ったけど、その言い方だと誤解があるんだよね」
「そうですね、いわゆる霊能力者全般に通じることですけど」
視線を少し上げれば、
恐る恐る見上げれば、窓の前に立ったロビンの背が見える。
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