3 天秤は安定しない
◆
案内人に指名された
「
「それで、とりあえず外から見ようって向かってた所で、
間が、絶望的に、悪い。
いや、でも、
「大丈夫です、大丈夫です。私自身は自信ないですけど、ロビンさんや先生達の
にこにことしながらも、
「え、ええ……」
「
そう言いながらも、ロビンもすたすたと昇降口に向かっている。
「えっと、あの、その先生って方は来ないんですか?」
「んー、先生が動くとちょっと
困惑気味に
「そんな台風みたいな人なんですか?」
「台風とは言い
どうやら、この二人の言う先生は思っていた以上に針の
それでも、依頼があるということは、それなりにすごいのだろうか。
昇降口を
少しばかり、扉の建てつけが悪くなったように思うが、少なくとも
ロビンと
「そういえば、
「私、放送委員で、下校時刻を知らせる放送を流す当番だったんです」
「えーと、四階東側でしたっけ」
「そうです。一階の職員室まで鍵を返しに行って、教室は四階西側なので」
「ふむふむ」
そう話している内にロビンが、ぱすぱすとスリッパの足音を立てながら、
その視線は何故か下を向いていた。
まるで、見えない自分の足跡を追われているようで、なんとなくいい気持ちはしない。
「あ、ロビンさんのルート、合ってます?」
「え、ええと、正確なのはよく覚えてませんけど、その、西階段から降りてきたので、方向自体は合ってます」
迷う事なく視線を下に落としたまま、ロビンは西階段まで向かい、そしてそのまま一階と二階の間の踊り場の窓を見上げるように顔を上げた。
「……」
「ロビンさん?」
「……いや、なんでもない」
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