僕が殺したいのは……
僕が殺したいのは……
ぼくはあいつらみたいなことはしない。無関係な人は殺さない。ぼくが殺すのはぼくをいじめた奴らだ。ぼくを見殺しにした奴らだ。
ぼくは正しい。
ぼくは間違っていない。
悪いのはぼくのことをいじめたあいつらだ。
悪いのはぼくの話に耳を傾けようともしなかった教師だ。
悪いのはぼくのことを助けてくれなかったクラスメイトだ。
ぼくは防弾チョッキを付けた。そして迷彩服を着て、頭にはヘルメットを被った。
授業が始まっているであろう時間で廊下はしんとしていた。そこにはぼくの足音だけが響く。
教室の前に着くと、ぼくはリュックに入れていたサブマシンガンを取り出した。そしてゆっくりと深呼吸をした。それから教室のドアを開けた。
教師やクラスメイトはぼくのことをぽかんと見つめていた。まるで何が起こっているのかわからないようだった。ぼくは間髪入れず教師を撃った。ホワイトボードには花火のように鮮やかに血が飛び散った。教師はまるで糸の切れた操り人形のように床に倒れた。あちこちで悲鳴が上がる。それを無視してぼくはクラスメイトを殺し続けた。気がつくと、ぼくは屍の上に立ちつくし、あたりには血の海ができていた。その景色を見て、ぼくはとても晴れやかな気持ちになった。
僕が殺したいのは…… @hanashiro_himeka
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