応援コメント

見えない声」への応援コメント

  • 桜企画にご参加いただきありがとうございます。
    日本人の多くの心には八百万の神信仰が心の奥深くに根付いています。
    作中に出てくる水神もそのひとり(と数えるのでしょうか?)だと思いますが、はたしてそれは人間の思惑などにはきっと無関心なものだと思います。
    花や植物の声が聞こえる主人公もまさかそんな神様サクヤとコミュニケーションが取れるとは思いもよらず戸惑ったのでしょうね。
    けれどサクヤにしても彼女がまさか自分の立場を慮ってくれるとは夢にも思わなかったでしょう。
    人間である主人公と神様(あるいは精霊?)がこの後どのような対話をしていくのか、とても気になる作品でした。

    作者からの返信

    那智風太郎様

    お返事が遅くなり申し訳ありません。伏水です。
    こちらこそ素敵な企画をありがとうございます。
    そして閲覧のみならず、とても丁寧なご感想まで沢山頂き、本当に嬉しく思っております。

    この話の舞台は京都ですが、古くから川を通して生活を支えられ、時には災害に悩まされながらも、水と共に生きていた風習がある為か、水を司る神の社が多く(有名なのは貴船神社ですね)存在するようです。

    作中に登場する水神は、所謂観光地の有名な社ではなく、一般人が暮らす町中にひっそりと造られた祠に宿り、周辺地域の天候を雲と共同して支えていたという設定です。
    仰有る通り、私個人も神々というのは人間の為に存在してはいない、地上の傍観者のようなイメージでいたので、そんな水神の一人でしかないサクヤと、
    その彼が招く雨によって苦しむ花の声を代弁したい人間の少女の邂逅、という興味深い関係性を重視しながら書いていきました。(続きます→