ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ようやくエヴァっぽくなってきた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 」見た


EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.(2012年製作の映画)鑑賞:2021.1.1、記事公開:2021.5.3監督:庵野秀明、摩砂雪、前田真宏、鶴巻和哉、脚本:庵野秀明公開が迫っている「シン・エヴァンゲリオン」に備えて復習のために新劇場版を一息に。公開済みのエヴァ映像作品は見ているはず。エヴァは面白く見たけど思い入れがある方ではない。新劇場版は「破」まで見ていて初見は「Q」のみ。ただ覚えてないので新劇場版を全部見た。


初めて見たときは「序」はただのリファインであんまり面白くはなかった。「破」も大筋は変わらず新キャラがちょこっと出たくらい。ただ映像力はすごくて随分息を詰めて引きつけられ、見終わった後はぐったりした記憶がある。映像はすごいけどモノ的に新しい感じはしなかったので新劇場版は全部出るまで置いとくつもりだった。けど「シン・ゴジラ」があまりに良かったのと、「シン・ウルトラマン」製作発表もあったし、IMAXでやるようなので盛り上がり、そのためにきちんと予習をしなければと「Q」。改めて「序・破」を見ると作り込みのすごさに圧倒される。テレビで言えば20話分くらいが凝縮されてるからか密度が凄い。


「Q」は『「トップをねらえ!」の続編と思って見た「トップをねらえ2! 合体劇場版!!」』の時のような置いてけぼりでびっくり。いきなり「?」だらけの展開。けど、ようやくエヴァらしくなってきた気もする。そもそも「ヱヴァンゲリヲン」はこういうもんだったし。ということは「シン・エヴァンゲリオン」でもまたラストはうやむやになるんだろうなということでもある。急に「シン」とかついてるし、「𝄇 」とか読めないし。「序・破・急」ので終わってるし。


テレビシリーズで何となくだった「人類補完計画」がどういうものかが見れて嬉しい。まだ詳細はわかんないけど。(かといって今後説明される気もしないけど)映画自体はまあ映像が凄い。いつの間にか背景だけじゃなく、エヴァも3Dになっててどんなデザインなのか(下手をしたら何をしてるも)わからないくらいグリングリン動いてた。(新劇場版は3Dなのかな?)お話は随分変わったけど一応同じ世界で、オカルトよりもSF濃度が高くなった風に見えた。けど、いちいちガジェットをチェックするような余裕はなし。ということは、それほど大事じゃないということなので現段階では「よくわからん」でよしとした。お話はあんまり進まず、「序」「破」とのテンポが違いすぎて調整に戸惑う。


ということで、ようやく「エヴァ」っぽくなってきて楽しいのと不安なのが交互に押し寄せつつ「シン・エヴァンゲリオン」を楽しみ待ちます。


note追記 5/3この時点では庵野監督に対する猜疑心でいっぱい。またはぐらかされることに随分警戒してますね。



○企画意図

よくわからないけど、株式会社カラーの立ち上げと関係している気はする。

ヱヴァを作り直したくてカラーを作ったのか、カラーを運営するためにヱヴァで収益を確保しようとしたのか。

それとは別に、一度取り組んだ作品を作り直すモチベーションはあまり他にやっている作家を見たことがなくて面白い。気持ちはわかるが飽きたりはしないのだろうかと単純に思ってしまう。それでも、やはり新劇場版以前の内容に心残りがあったのか、終わらせて見て、改めて再構築する価値を見出せたのか。

期間も長いし展開も複数あるしで推し量りずらい。


○見所

やはり映像か。見るたびに圧倒されてあまりよくわからない。SFの要素がある映像作品では、相当なクオリティの高さだと思う。音楽や編集の間なんかも極めて洗練されていると思う。過去からシーズとして同じ題材を扱っているので、変化の比較ができて面白い。情報量の変化やキャラクターの見せ方の違いなど、「今のお客様に合わせて」では無く、一作品として必要な変化・向上に取り組めているのはすごい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る