透明人間

ちゃんと今風に面白い「透明人間」見た


The Invisible Man(2019年製作の映画)

鑑賞:2021.1.2

記事公開:2021.5.11

監督・脚本:リー・ワネル


今更「透明人間」を何故?と思ったけど、ブラムハウス・プロダクションズ製作なので見てみる事に。



元の「透明人間」はあまり知らない。もともとホラー作品なのだろうか。


映画はやはり面白かった。前半の誰もわかってくれない系展開はそういえば久々な感じ。ちゃんとストレスが溜まってイライラする作りで凄い。後半の展開も良かったけど、どの時点で気づいてどこまで計画してた事なの?と考えると疑問も出てくる。

キャストはみんな良くて、まるで自分もその場に居るように辛くなるほど引き込み力が強い。夫が主人公に何故そこまで執着するのかなど気になる部分もあるけど、大元の正体のわからないものに追い詰められてゆく恐怖はうまいこと表現されてて面白かった。


note追記 2022.5.11

監督リー・ワネルさんは俳優キャリアも長く天才ジェームズ・ワンとはSAWからのお付き合いだった。




○企画意図

ウィキによると企画は色々あったみたい。

キーマンの一人「ブラムハウス・プロダクションズ」のプロデューサージェイソン・ブラムさんは、ユニバーサルの(マーベル映画のヒットを参考にした)ダーク・ユニバース企画(は『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』がこけてお釈迦になった)に当初から参加の意向をしましていたみたい。今作を見ると、『ザ・マミー〜』で匂わされたダーク・ユニバース臭は何もなかったので、仕切り直しらしい。


監督・脚本のリー・ワネルさんがジェームズ・ワンの作品に多数出演しているような人なので、そもそもホラーを作る企画だと思う。SAWでは脚本もやってるし。

「透明人間」の企画に際してリー・ワネルさんが現代リブートしたという流れだろうか。


○見どころ

作品はサイコサスペンスのような雰囲気。「見えない」ことを「幻覚」のような扱いで表現している新しみのあるアプローチだったと思う。「見えないものに襲われる恐怖」ではなく「見えないものによって周囲から孤立させられる恐怖」をホラーとして構成するアイデアは面白い。

演出が面白いと思う。派手なCG映像などではなく主観と周囲のズレから起こる違和感のようなもので見ている人を緊張感を持って引っ張る手際が秀逸。

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