第26話 緑色の雲
通り過ぎた雨に濡れている草花
また暑い日々が続くのかと思うと
それさえもうんざりしてしまう
家に帰ると
案の定の憎らしいくらいの眩しい空模様に
眩暈がしそうな陽差しの小さな町で
遥か見上げた空は
光を浴びた森が空へ照り返したのであろうか
遠く向こうにある
山の上の雲が鏡のよう
緑に輝いているように見えた
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