第18話 窓を開けて



ベッドの中で目を覚ますと

既に汗をかいている


スイッチを入れたスピーカーから流れる音は

いつものように気怠く


今日することを考えると

うんざりする程の予定に


頑張る理由の無い仕事を

淡々とこなし


レターデスクの前で

意味もなく過ぎていく一日を感じると


小鳥の囀りが聴こえたと耳を澄ましてみれば

遠くで森の歌が聞こえる


開け放とうか

心と共に部屋の窓を


川が意味もなく流れるように

命を育んでいるように

自我を無くし

解放してみようか

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