第17話 眠れない夜に



エアーコンディショナーが嫌いなあなたの為に

網戸を入れた大きな窓を開け放とう

それでもやっぱり熱い夜に

氷を入れたグラスを用意して


少し汗をかいたあなたの肩

触れようとするとあなたは

きっと暑いからやめて

と言うのだろうね


だから私は

ほんの少しだけ

小さな声で歌うよ


眠れない夜の子守唄を


私の歌が終わった時

開け放った窓の外を見てご覧

きっと星の囁きが君を寝かし付けてくれるだろう


その夜に

あなたの寝顔を見届けて

私も眠ろう

星の囁きを聞きながら

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