第16話 夏の散歩道



歩くだけで息が上がる散歩道

汗を拭きながら

どうして家を出ようと思ったのだろうか


ただ歩くことだけに集中し

ひたすらに足を前に出す


休憩を取ると

もう歩く気もなくなりそうな

細く長い道


坂道を登り

緑の中に吸い込まれていくと

森のシャワーを日陰で感じ

一陣の風に喜びを心に


白い蝶が舞う

この道で

ミツバチの羽音に驚き

やっと笑顔を取り戻す

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