第4話 遠い日々
熱くなり始めた砂浜で
缶ビールの蓋を開け喉を潤すと
火照った体から
どっと汗が噴き出る
狂ったように照りつける太陽に
自分自身を失うのか
自由奔放に生きて行く時は過ぎたというのに
長い冬を越え
過ごしやすかった短い暖かな日々は去り
あの暑い日々がやって来る
向こうの岸壁では
何が釣れたのか
釣り人が竿を立てて
糸を巻く姿が見える
握り潰した
ビールの空き缶を片手に
何を考えているのやら
やがて来る暑い日々に心を奪われている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます