幸せのセカイ。
一ノ瀬からら
飛行
幸せのセカイ
私がその時生まれた世界は幸福に満ちていた。
美しいものを愛でる心や、他者を思いやる心でいっぱいだった。
私は嬉しくなり、世界を旅した。
争いもなく、皆が笑顔で互いを支え合っている。
素晴らしいことだった。
旅を終え、私は屋上に立った。
日焼けを孕む桃色の夕空も、濃紺へと落ちて静かに煌めく夜空も美しい。
なんて完全で、いい世界なのだろう。
――だから私は祈りながら飛び降りた。
「次は生きることを許される世界でありますように」
幸せのセカイ。 一ノ瀬からら @Ichinose_Karara
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本/一ノ瀬からら
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
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