　ノリアキは自宅の部屋でぼんやりとひとり。ノリアキは上司に彼女が居ることを知って、なんだかぼんやりとしている。いつものメイクと女装をノリアキはする気がしない。切なくなるノリアキは、当然のことだと自分に言い聞かせる。けれども、ノリアキにとっては十分ショックなものだった。

　ノリアキは徐々に胸が張り裂けそうな感覚となる。ノリアキはいつの間にか涙がこぼれていた。ノリアキにとって自宅だけで女装を楽しむことは別に誰かのためではない。わかっているけど、ノリアキは涙が止まらない。

　明日はノリアキは彼女であるカナコと自宅デート。いつもの毎日に戻るわけである。ノリアキはカナコが居てくれてよかったとは思うものの、なんだか罪ではないかと考えるノリアキ。彼女、カナコが居るにもかかわらず上司に恋を楽しんでいたことが罪ではないかと思うノリアキ。さて、ノリアキの中で心の整理がついたところで、それでも沈んだ表情でノリアキはメイクを始めた。明日はカナコと自宅デート。ノリアキは上司との恋を諦めることにした。