第107話定例会議

田中珈琲豆店二階改装に関する会議の後は、定例的に行われている経営状況の検討会議。


まず、経理にも詳しい美和が説明をする。

「両店舗とも、ご覧の通り、来店客数及び売上金額も増加傾向になっております」

「人件費については、それぞれが転職前よりも5割ほど増やしている状態です」

「その他、材料費、光熱費、税金等、様々ありますが、全く問題が無い状態」

「このまま進むと、大増益になります」

「二階の改造をしても、全く問題が無い、それほどの収益と思うよ」

「みんなの努力のおかげかな」

孝太

「材料については、フランス大使館から最上級の小麦粉斡旋とか、高品質のものを使っているけれど、それで収益が出ている、これから落とす気もないけれど」

ヴィヴィアン

「味を落としてまで、材料費を削る必要はないよ」

アラン

「手当も、過分なくらいに貰っている、パリの友達の職人に話をしたら、俺も来たいとか言っている」

祥子

「二階の工事が終われば、その後は、大きな出費はないかな」

真奈

「今は、パンとかケーキで忙しいけれど」

「将来的には、柿崎パン屋と田中珈琲豆店のグッズ販売もしたいなと」

ミシェル

「そうなの、横浜の観光名所になって来たので、時々欲しがるお客さんもいるの」

「カバンとかハンカチとか、そんなものかな」

奈津美

「真奈ちゃんとデザインしてみようかな、それからでどう?」

「後は・・・クッキーとか、焼き菓子を焼いて発送するのもいいかな」

「孝太さん、何か、スペシャルを考えて」

孝太は頷く。

「グッズは任せる・・・ただ、外注はするよね」

「その際は、できるだけ地元の業者に頼んで欲しい」

「地域に生きる店だと思うから」

「クッキーか・・・面白いかも」

「横浜風を考えてみよう」

美和

「そうなると、作業も増える」

「やはり人を増やす?」

「パンもケーキも売り切れの毎日だよ」

孝太

「この店で使えるほどの職人は、少ない」

「探すだけで一苦労だな」

美紀

「そう思います、どの店も離したくない腕の人になります」

「いずれにせよ、こうやって話し合いはいいね」

「経理も何も、公明正大、隠し事が何もない」

祥子

「次回のテーマは、改装した二階の活用計画」

「大使夫人の宴会後かな」

「何組か、問い合わせも、既にあるけれど」

「それと、グッズ関係のプラン」

「皆さん、それを考えて来てください」


全員が、祥子に頷き、今回の会議は終了。

その後は、全員が料理をしあうなどして、宴会となっている。


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