第4話 執筆速度の上げ方
いやー。好評でうれしいかぎりです。
このジャンルで7位いただきました。ありがとうございます。
こんな内容でいいのか、かなり悩みます。本職な人から見たら、「冬寂はクソ。こんな害悪を垂れ流すクソ」と思われても仕方がないんです。そんな内容なのです。だからおどおどしながら、こんな話をしています。
それでも参考になる人がいるのなら……、という苦しい胸の内なのです。
そして。
自分が書いた小説より、こうした内容のほうが受けがいいのはだいぶ複雑な感情なんです。
誰かわかってください。
仕方がないのでお酒でも飲みますか。祝杯と涙をまぜこぜに。
いつものようにツマミ代わりに読んでみてください。
さて。
コメいただきました。ありがとうございました。むっちゃ嬉しいです。
今回はゆげ様からリクエストがあった「執筆速度の上げ方」についてです。
執筆の速度って、どんなものでしょうか?
この業界で早いほうと言われている西尾維新先生が1日2万~3万字、森博嗣先生に至っては1時間6000字だそうです。
執筆速度が平均より圧倒的に早い2人の小説家(西尾維新と森博嗣)
https://www.arupakano.com/entry-sippitsu-sokudo
皆さんはどれぐらいの時間で小説を書きあげていますか?
私はつい最近『保健室の幽霊』という短編を8000字ほど書いたのですが、だいたい4時間ぐらいでした。本業の対応がなくて本当に趣味の執筆しかしないときは、1日2万字はわりといけます。
わーい、西尾維新先生と同じだ―。
これで私もベストセラー作家だー。
……なんてことはなく。
良い内容と執筆速度は別物。それはわかっています。それでも執筆が速いことで「自分が飽きる前に書き上げる」「読者の気を引くために次々と書いては公開していく」「多数書いて何かをつかみにいく」ということができ、わりと良いことなんじゃないかなと思っています。
何よりあなたが商業作家になったとき、その速度感はあなたを助けます。驚くほど締め切りを守ってくれないんですよ、みんな。だから「的確に」「面白いものを」「締め切りまでに」「速く書き上げてくれる人」は、いろいろな場面で重宝されます。私がそうでしたから。文芸じゃないけど。
では、速く書くにはどうしたらいいのでしょうか?
キーワードは「迷うな」です。
さて。
いきなりですが、あなたは剣士です。ラスボスと対峙しています。何回か切り結んだあとで、相手にこう言われます。
「私をがっかりさせるな。なんだ、そのハエが止まりそうな剣の振りは。お前……、何か迷いがあるな」
よくあるシーンです。でも、どうしてそう思われたのでしょう?
いろいろ理由はあれど、それでも「剣」自体の問題ではないですよね。やたら重たい剣ならラスボスが「それ重くね?」と言ってくるはずです。
たぶん剣を振るうスキルもそれなりにあるでしょう。そうでなければラスボスと対峙した瞬間にやられています。
でも、ラスボスは生きています。あなたは倒せなかった。
うーん。
もしかして、ラスボスのことを愛している人を知ってて、自分がラスボスを殺めることを躊躇しているせいでしょうか?
実はここにスピードアップの秘密があります。
剣をペンとした場合、執筆速度の問題が見えてきます。
速く剣を振れるとしても、「正確に」「弱点を」「何度でも」斬れるようにならなければ、それは速いとは言えないのです。それをできなくしているのが「迷い」なのです。
タイピング速度とか、集中力とか、想像力とか、そうしたもの以上に「迷ってる」のが遅さの原因です。
私がいたとあるコンテンツ作成会社で、これを至るところまで徹底的に排除しているところがありました。もうほんとに迷わせない。探させない。真似したらだいぶ速くなったので、私としてはこれが正解じゃないのかなと思っています。
迷いを払ってみましょう。
執筆している最中の迷いはいくつかあります。
・キャラや建物など、固有名称の名前付け
・シーンが思いつかない
・本当にこれ、面白いの?
・読み返すことでのキャラの会話や文脈の修正
ひとつずつ見てみましょう。
■名前付け
私もぴったりのが出るまで、恐ろしく時間がかかります。ファンタジー系なんて最悪で、いい感じのが出るまで徹夜したこともあります。
そんな経験があるので、ふと思いついたときに書き溜めておく「名前帖」というテキストファイルを用意しています。スマホからも書けるようにしておいて、いいのが思いついたら書き留めたり、暇なときに5個だけ作るとか個数を決めて書いています。何か書くときはそこから語感の良いものを取り出すようにしています。これでだいぶ探さなくて済むようになりました。
■シーンが思いつかない
ひとつは設定不足があります。よい設定になればキャラが勝手に動いてくれます。なので、いい感じのが思いつかないときは、だいたい設定のほうを見直します。
もうひとつはシチュエーションだったり、良さげなセリフまわしだったり。こういうのがなかなか思い浮かばないときはあります。キャラがしゃべくり漫才を続けていても、後ろのセットどうしようか、みたいな話です。こういうのは「プロットごと書き溜め」をしてください。あ、いいシーンだなと思いついたり、こういうセリフいいな、というのを何でもいいので書き散らしておきます。それをそのまままるごと使わないにしても、いくつかのものから一部分を取り出して切り貼りしてみると、わりとしっくりするものができたりします。
あと、ネタですね。私もよくTwitterで垂れ流しています。最近のだと「軽音部から追放された女子高生ギタリスト。クラスからハブられたオオカミ系女子。家族や友達から裏切られた引きこもりボカロP。いらないもの同士が出会ったとき、肩を寄せ合い、世界が変わり、そして恋が始まる。そんなアオハル系王道百合。『お前のために作ったんだ。聴いてくれよ』」とか。これはちょっと長編にしたくなりますね。Twitterのように字数制限があると、わりと書きやすいのでお勧めです。
恥ずかしい話ですが、私はこんな調子で若い頃からずっとこういうの続けていまして、さっき計ったら50Mバイト以上はありました。プレーンテキストなので、2500万文字ぐらいですかね。文庫本200冊ぐらい。全部なにかのシチュエーションやセリフばっかり。これは本当に私の宝物で、何かつまづくことがあれば、ここに戻ります。そのほうがあーだこーだ考えるより、ずっと速く正解を出せます。
こんな感じであらかじめ「引き出し」を作っておくのは、すごく良いことだと私は思います。
■本当にこれ、面白いの?
書いているうちに、何が面白いのかわからなくなってくる現象です。どうにも文章の出来が良くなく感じたり、何かの影響を受けることで書いているものに急に心が冷めるというのもあります。
だいたいこれ「何が好きなのか自分でわからないから、そこにこだわれない」というのが大きいんじゃないかと思います。
私の本業のほうではコンテンツを作るとき、「これはここが面白い」と最初に定義します。これをよく「コンテンツの柱」と私は言っています。大人数が関わるとそれがよく「こっちのほうがおもろしい」「そのおもしろさならこれを加えてみたら」と、こうした「柱がぶれる」という現象がよくおきます。私の仕事はそうしたものが出てきたら、もぐら叩きのように「これはこれが正解なの」と叩く役割をしています。それができるのは「自分はこれが好きだから」というのがわかっているからです。
1話で述べた「ご飯やおかずが何か」の定義があいまいだとよく起きるのですが、いずれにしろ「自分が何が好きなのか」というのは突き詰めておくといいでしょう。好きな映画、好きな小説、好きなアニメ。なんでもいいので、それを集めて上から眺めてみれば、何かしら自分に引っかかった共通項があるはずです。
例えばメガネキャラが好きだったら、それを深堀してみてください。少し斜めにかけるのがいい、とか、目が屈折してみえるのがいい、とか何でもいいです。それはだいじな「柱」になります。迷ったら「メガネが少し斜めになった」とか文章に混ぜてしまえばいいのです。そうすれば、あら不思議。わりと面白くなってきます。少なくても自分の中では。
もし書き物に迷ったら「自分の好き」を信じてみましょう。だいたいすらすら書けるはずです。
荒治療が好きな方はこんな方法もあります。
これは物書きの先輩にやらされましたけれど、とりあえず30本短編のプロットを作って、その中から「これは最高になる」というものを1本だけ選び、それを中~長編に伸ばすという方法です。29本捨てます。この「捨てる」という作業がだいじです。「なぜそれがつまらないと感じ、捨てることになったのか」という理屈を立てないとなかなか捨てられません。そうすると「つまらない」の反対は「好き」ということで、自分が何が好きなのか、嫌でもわかります。この方法には「たくさんあるつまらないから、好きを厳選してあぶりだす」みたいなところがあります。そして選んだ最高のプロットを「伸ばす」ということは、「これが好きだとわかっていれば、それを補強するように文を補えるはず」という意味合いがあります。
ほんと鬼ですね。でも、私も違う形ですが、さまざな会社で「捨てる」ことを教えています。速く書ければ執着なく捨てられるのです。そうしていくと、散漫とした短編を公開するのではなく、本当に「厳選された逸品」を読み手に出せるようになります。それは「自分の中では面白くないもの」をたくさん生み出したおがけで、「面白いということを、捨てたものたちから比較してわかった」ということができたからです。
もうこんなのパワハラしかないし、とあるマンガで似たようなシチュエーションがあって共感しまくりでしたね。私が苦手ジャンルはとりあえず数打てばどうにかなるだろうと考えるようになったのは、このせいだと思います。ひどい。
でも、これがあると、わりと本当に「好き」がブレません。書いているものも執筆中ずっと好きになれて、内容が面白いと自信が持てるようになります。
■読み返すとキャラの会話や文脈の不整合が目立つので何度も直してしまう
書いているうちにどうもしっくり言葉が合わない。重複した表現がある。言い回しを変えたくなる。
そんなときはシソーラス(類語辞典)を使いましょう。私もよく使っています。
世の中便利になったもので、いろいろとオンラインのサービスがあります。私がよく使うのはこの3つです。
Weblio 類語辞典
https://thesaurus.weblio.jp/
連想類語辞典
https://renso-ruigo.com/
日本語表現インフォ
https://hyogen.info/
「日本語表現インフォ」のほうは近代文学とかからの一節も表示されます。だいたいこれで表現や言い回しは修正できます。
ちょこちょこ変えたくなるのは、もう仕方ありません、『皇国の守護者』の佐藤大輔先生だって「車の中、飯を食っている中、ひたすら原稿を修正していた。出版済みのものでも直していた」という逸話があるそうです。私も似たようなことをしているので、だいぶ勇気づけられました。最後までちゃんと書き、それを直していくというのは、そのあとの原稿を速く書けることに繋がるはずです。
■プロット
しかし、今回かなり長いですね。離脱していませんか?
もうちょっとだけ続けます。
執筆中に迷わないようにするには、あらかじめ小説の設計書たる「プロット」の完成度が重要になってきます。ヌケモレがないか、設定がみっちりしているか、というよりは、私は「俯瞰ができるか」というところだと思います。「盛り上がりや事件」を羅列し、それを眺めるように俯瞰すると、「あれ、この事件はもうちょっと前に出したほうがいいな」「この盛り上がりをさらに高めるには、真逆の事件をひとつ挟んだほうがいいな」というのがわかります。そうして執筆する事象の組み換えを納得するまで行います。
本格的に執筆したあとでこれが起きると、書いたものをたくさん消したり、修正にとても時間がかかります。なので、ある程度の長い文章では、こうしたことができるプロットを用意したほうが、結果的には執筆を速くできます。
■執筆の方法
先ほどの「俯瞰できるプロット」があれば、山場を繋いでいくように言葉を連ねることになります。これが速い。つないだあとでしっくりこなくて修正するときも、事件ははっきりしているので、ある程度修正箇所の範囲がわかります。
もうひとつあります。
私ははっきりこのタイプなのですが、映像を出しながら書いている感覚があります。これができる人は比較的書くのが速いそうです。
頭の中でキャラを演技させるには、4つポイントがあります。
・キャラはどういう格好をしてどんな場所にいるのか、その「外見」
・それはキャラがどういう気持ちでそうさせているのか、その「内面」
・それはいつなのか、それはどんな間なのか、その「時間」
・それが起きる前の事件、このあとに起きる事件、その「影響」
だいたい外見まではみんな想像できるのですが、下の方になるにつれ、わかりづらくなるようです。
解説してみましょう。
「影響」というのは、私達は物語を書いているので、必ず出てくるシーンは、どのシーンとでも関係があり、互いに影響し合っています。
例えば「キスをする」という簡単なシーンでも、下記の事例を当てはめるとだいぶ様相が違うことがわかります
・その前に「別の恋人と別れている」、そのあとに「別れた恋人に見られた」
・その前に「本で読んでた」、そのあとに「初めてのことでびっくりした」
・その前に「宇宙へ旅立つ」、そのあとに「二度と会えないので泣いてお別れをした」
シーンが思い浮かびますでしょうか? みんな違いますよね。
こんな感じで、いまのシーンを想像するには、前後のシーンが必要になります。これは先ほどのプロットを俯瞰することでわかってきます。
時間も似たような感じです。クリスマスツリーの前でキスをするのと、夏の砂浜でキスをするのとでは、だいぶ想像も変わります。キスが5秒で終わるとどうでしょうか? 1時間ぐらい舐め合っているのとでは、かなりの軽さがあり、ふたりの距離感を感じられます。
内面は、2話目に出てきたキャラ設定のトラウマやコンプレックス、性格などがにじみでるところです。異性を殺したくて仕方がない人のキス、高校生同士の淡いキス、いずれも想像が変わってくるはずです。
もし頭の中での演技が足らなかったり苦手としているようでしたら、この4つのポイントを意識してみてください。
そうすると想像しながら執筆していくことができ、なんとなく速く書けるようになってくるはずです。
執筆の訓練としてこんな方法もあります。
私はよく本業でも「わかりました。この内容で2000字、1時間で書き上げます」と宣言して、ぴったりその時間通りに書きあげて相手をビビらしています。そして「私、プロですから」というキメ台詞を言うのが、なんとも気持ちの良いこと。愉悦です。
実はこれ、物書きの始めによくやってた遊びなのです。時間を決めて、自分が何文字、正しい内容を書けるのかを知ること。なんでもそうですけど、目標に応じてどれぐらい自分ができているのか、それを計りながら改善をしていくというのは、とてもたいせつだと思います。
■執筆後の修正
修正に時間がかかるようでは、執筆が速くなったとは言えません。とはいえ、私なんかは書きながら、途中までのものでも何度も読み返して、校正と校閲をしています。
校閲。
耳慣れない言葉かもしれません。校正が文字や文の誤りを見つけて修正するとしたら、校閲は内容のほうを確認して修正を促すお仕事になります。
資料としては毎日新聞校閲センターの本とかおススメです。『校閲ガール』という小説もありますね。
私はいくつかポイントを絞って校閲しています。
だいたいこれはどこもそうじゃないのかな……と、思っています。
・キャラの心情が急に変わったりしないか
お葬式で泣いた後でキャラが笑顔で踊っていたら、なんか唐突感がありますよね。せめて理由が欲しいのです。こうしたキャラの心情の連続性を見ます。
・出てきたものは正しいか
「大きな木のテーブル」と一文があったとき、「向かい合わせの人とキスをした」と続いたとします。それはどんな大きさだったのでしょうか? 向かい合わせの人とキスできるぐらいだったら、ちょっと大きいという表現は変です。こうした述べられていることの整合性や違和感を見ます。
・シーンの連続性
「扉を開けた」というとき、それは廊下から? 部屋から? 「扉を開けたらそいつがいた。私は椅子を勧めて座らせる。それから部屋に入ると……」。椅子は廊下にあるのでしょうか? そうだとしたら扉はどっちから開けているのでしょうか? こういうのよくあるのです。疲れてくるとよくこんなの書きます。え、私だけ? こうして文章で示された「動き」を追っていき、省かれたものや変なことになっていないかを調べます。
こうしたのを頭の中で想像して直していきます。これは本当に執筆途中で何度も頭からやってます。執筆速度の面から見れば遅くなることをしているように感じますが、ある程度文章ができてからだと、違和感が気づきにくかったり、修正が膨大になりがちなのです。だから書いている最中にもうやってしまいます。
ちなみにプロの校閲にかかると「この花は19世紀には発見されていませんでした」「この落とし穴はどこにいきましたか?」「5ページ前に失くした名札がここでは胸にあるようです」とか青ペンで返されます。赤ペンびっちり入れられて、真っ赤になっている初校に対して、追い打ちをかけるように青ペン入れられるのですから、盛大に吐血すること請け合いです。私は三校でもそれをやられて悶絶してその場で息絶えました。
慣れないうちは音読すると良いでしょう。紙に印刷するというのも手です。よくほかの物書きな友人たちがやっていました。
■もっと速くするには?
まず、こちらをぜひどうぞ。
『なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか』
松尾豊
http://ymatsuo.com/papers/neru.pdf
私の大好きな松尾先生の論文です。この論文は私達のような物書きにとって、とてもたいせつな視点を与えてくれます。
まず「特定の時間を集中時間として日々用意するのは幻想」です。論文によれば「限界の集中力で仕事をやるだけやって、力尽きたらやめるというリソース配分が最適」とのことです。「この時間から集中!」というのはできる人は多いでしょうけれど、「1時間経ったから終わり」というのがよくありません。限界まで燃え尽きる。それをしないと結果的に執筆が速くできないのです。
このためには「万難排す」ことが重要です。執筆中は誰にも邪魔されないようにし、誘惑を断ち、執筆がトップスピードに乗れるように最大限の周囲の配慮や環境がいるということになります。
いつでもどこでも書ける、というのもいいでしょう。私はスマホとノートパソコンの両方で書けるように、テキストをネット上で共有しています。スキマ時間の有効利用……と、私は思っていましたが、実際にやってみたら「今日は寝そべりながら執筆したい」と思ったらすぐにできたりとか、気分転換になる要素のほうが強く思いました。「常に書ける」。これほど強くて執筆が速いものはありません。
知り合いは「かな入力や音声入力を使えば速く書ける」とか言ってましたが、実際のところはこれまでに述べた「迷いを捨てる」ことが重要です。
私たちは言葉という刃をするどく振るってラスボス、つまり読み手を殺さないといけません。綴る言葉を研ぎ澄まし、そのたった一行に渾身の力を込めて、正確に急所を深々と刺します。こうするのが「一番速い執筆方法」になります。
みなさんもぜひ渾身の一撃を作ってみてください。
これが何かの参考になれば幸いです。
それではよい作家ライフをー。
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きまぐれで書いていきますので、ネタの提供、よろしくお願いいたします。
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