第74話 リヴァイアの思い出―― 究極魔法レイスマ



 リヴァイア様、これからよく聞いてください。


『究極魔法レイスマ』の預言書には、主人公リヴァイアは騎士団員であると書かれていたと思います。

 端的に書きます。



 リヴァイア・レ・クリスタリア様



 あなたをサロニアム騎士団に入隊させるために、私はこの魔法電文を送ったのです。

 今のあなたはサロニアム時期王子を骨折させたことを悔いて、聖サクランボを辞めようと思っている。

 その理由を、今あれこれと考えている。

 でも、思い出してください。

 最初の文面の箇所です。



『リヴァイアは、魔法電文を受け取った――そして覚悟を決める。』



 もう、わかりましたよね?

 聖剣士リヴァイア――誕生の物語がこれから始まるのですよ。

 


 聖剣士リヴァイア・レ・クリスタリア――



 あなたの運命は預言書の通りに、これから1000年をオメガオーディンの毒気と共に生きることでしょう。

 あなたがそうして生きなければ、1000年後の我らを救えないのですから……


 とても艱難辛苦かんなんしんくの1000年だと思います。


 私はこの魔法電文で正直に、これからの1000年はリヴァイア様の運命だということを伝えたい。

 身勝手な話ですよね?

 これからの1000年の苦しみは、あなたにしか理解できない人生なのだから……

 その通りだと思います。



 世界を救う聖剣士リヴァイア・レ・クリスタリアさま――

 けれどどうか、堂々と生き続けてください。

 



       *




 なあ?


 我がエクスカリバーよ……。

 お前も、我の運命と共に生きてくれないか?


 心細いからな……


 お願いだぞ。

 後の、最後の聖剣ホーリーアルティメイトよ――




 そして、幻の大聖剣。



 ミレニアム・クリスタリアよ――





 第十章 終わり


 この物語はフィクションです。

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