第3話
―――好きな人には好きな人がいた。
通い合わぬ想いの苦しさは、高校三年間で嫌というほど味わった。それでも無二の親友として隣りに立てれば満足だった。
カレシが出来たと聞いた時は、気が狂いそうだった。でも、嬉しそうに笑う日が増えるのを見て、納得して、諦めた。
その時に現れたのが彼だった。
クールぶるが恥ずかしがり屋で、気が利くくせに自分には無頓着で、真っ直ぐで、一途で、ちょっぴり拗らせくんの彼に、大親友以外には馳せないと決意した筈の想いをいつの間にか募らせていた。
あ〜、も〜っ!!
片想いなんて続けてするもんじゃないよ、全く!
愛すべき大親友を困らせたくないので残念ながらキミとの仲は取り持てないけど、またとない二人きりのチャンスをモノにするくらいのご褒美はいただいてもバチは当たらないよね、神様?
どうぞ、ご心配なく。
この想いは、笑顔の裏に隠し切って生きるから。
片想いなんて続けてするもんじゃない Shino★eno @SHINOENO
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます