第3話友人

「おい!かつ!飲みにいくか?」

と、うるさいく声をかけてくるのはいつも決まって裕也だった。

裕也は、歳も近くふざけて冗談も言えるそんな仲、

こっちの気を全く気にせずずけずけとお節介を焼いてくる。

分け隔てなく誰とでも仲良くなれる古い友人である。


「今夜はやめておくよ。」

「いいじゃねぇーかよー、付き合えよー!

なにかまた溜め込んでる事でもあるんだろ?」


いつも、ふざけている癖に

そういう所にはすぐ気がつく

それがいい所なのは解るが

時折ムカつきもする。


ただ裕也に誘われると、なぜか少し嬉しかったりする。


「仕方がないな、一杯だけ。」


他愛もない話しから、仕事の話し

時には喧嘩もするがつかず離れず

これが居心地が良いと言う言葉に当てはまるなら、

きっとそうなのだろう。


心地よい音楽流れる薄暗い店内で

スコッチで乾杯をし

タバコに火をつけた。

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