第26話 特別授業(壱)続

続いてBチームがAチームの30分後に1体目のキノコボアを発見した。


時貞は全員の足を止めて、静かに作戦会議を始めた!


時貞の作戦は以下であった。


1 リンダがキノコボアを挑発する


2 リンダのサポートにエルフのリタとユキが付く。


3全速力で時貞が待つ場所へ逃げる!


とゆうモノだった。


リンダ ほほー!

つまり?!アタシを一緒に始末しちゃいましょ!と、

こうゆう事かコラー!


時貞 違う!違う!リンダちゃんを信頼してるんだよ。小さいし機動力があるから。ね?


リンダ 小さい?一部を見て言ってませんかー?


リタ まぁまぁ!アタシも援護を頑張るからさー。やってみようよ


ユキ リンちゃん、ファイトー


そして、作戦は開始した。


リンダ おーい!そこのブタ野郎ー!さっさとアタシを食べてみろー! まー!出来ないでしょー!けどー!


リタ アチャー!魔物に言葉は通じないよー

リタが顔を両手で隠しながら、呟いた。


そしてリタは足元の小石を広うと、リンダに投げた。


リンダちゃん、これ、使ってー!


リンダは尖った小石を受け取った。


あーね!よーし!くらえー!


リンダは全力で小石をキノコボアへ投げた!


キノコボアの身体に命中するとキノコボアは空に向かって雄叫びをあげ、リンダの方に身体を向け前足で地面を蹴り出した。


リンダ あら、効いた♪こっちだよー♪キャー!


リンダが全速力で走り出し、周囲の木を利用しながら飛びまわり、時貞が待つ方へ前進した。


それを追うようにリタとユキは弓矢をキノコボアに向けながら後ろ向きで、木の上を飛び回り、リンダの跡を追った。


時貞 よし!来た!みんな、やるよー!


時貞は背中に装備していた杖を手にし呪文を唱えた。


フィート!アックシー!


すると、周りにあった植物の弦が伸びていきロープのようになった。


時貞 それに捕まってー!


リンダ、リタ、ユキは時貞が出した弦に捕まり上へと引っ張られた。


その後、追いかけてきたキノコボアが前足でブレーキをかけ滑りながら、止まった。


時貞 みんな!今ー


周りにいた残りの4人が両手を地面に付けると大穴があき、キノコボアが砂ぼこりに塗れながら大穴に落下した。


時貞 よし!成功♪


リンダ おー!時貞やるじゃーん♪


時貞 いやいや、みんなのおかげだよ


リタ それで?どうするの?アレ!


大穴の下で鼻息を荒げながら、もがくキノコボアを指差し聞いた。


その時、桃が転移で姿を現した。


へー!面白い事してるのねー♪


リンダ 桃先生!


時貞 あのー?


桃 ん?


時貞 捕獲って、どうしたら?


桃 牙と牙の間、見える?


時貞 はい!


桃 そこにダメージを与えるんだよ


それを横で聞いたリタが弓矢を構えて、牙と牙の間を目掛け放った!


時貞 あっ!ナイス!


しかし、リタが放った弓矢は外れ身体に当たった。


キノコボアは暴れ、穴が出ようともごき動いていた。


ユキ あーん!惜しいー


リンダ 下りて、蹴飛ばす?


時貞 いや、危ないよー。リタ、もう一回、撃って。今度はコレを使ってさー。


時貞は手の平から光る草を出した。


リタ 良いけど、コレ何よ?


時貞 パラライズ草 それを矢の先端に付けて、撃って


リタが言われた通りに撃った!


次も矢が身体に命中した。そして、次はキノコボアが静止し、その場に横たわった。


桃 うん♪しっかりと勉強をしてるね!

じゃ、リンちゃん、蹴飛ばして良いよ♪ って、もう行ってるw


リンダの一撃で、キノコボアは完全に目を回した。


その後、捕獲網を使い1体目をゲットした。


リンダ は~!疲れたよー!

もう、アタシ、走る役ヤーだー!


時貞がリンダに体力回復薬を渡し、飲ませた。


桃 あと4体、よろしくね♪

さ、みんな、ご褒美の為に頑張ろうー♪


子供達 おー♪


こうしてAチームに30分遅れでBチームは1体目の捕獲に成功した。































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