第25話 特別授業(壱)

天使と人間の地下組織が活発化してきた頃、零時はある提案を会議で全員に出した。


でだな?コレアとゆう天使だが、今回のみ自然を守る!とゆう利害が一致した為、俺達は一時的な口約束の協定を結び、アフリカを密漁者から守ったわけだ。

その時、密漁者は対魔武器を所持していた。

コイツは、元魔界でも勇者達が手にしていた武器に似ていた。

人間がなぜ、コレを所持していたのかは分からん。

とりま、ゴブリン小隊の掴んだ情報と照らし合わせて、関係性を分析したい。

それと、同時進行で子供達には特別授業を行う!

また、特別授業に必要な装備は章典と慎吾、それとレディ、頼む!それから、桃、お前にも協力を頼みたい。

以上だ。何か質問は?


桃 う~ん。協力って何よ?


零時 先生役だ!つまり、特別授業の課外授業の専任を頼みたいのだ。


桃 マジ~♪?やるやる♪桃が先生?キャー


こうして、詳しい概要は各自、資料を読み、取り組みを行った。


そして、1ヶ月後、特別授業は始まった。


【特別授業内容】


学校近くの森林にて開催!

・キノコボアの捕獲(各チーム5匹以上)


・回復薬に使われる黒野草10本以上の獲得


キノコボアの特徴

アゴと足にキノコをはやし、そこから胞子をばら撒いて敵を麻痺させ、その後、伸びた牙で獲物を殺傷する。

美羽や桃はこれを週に1度、数匹、狩っている。


黒野草の特徴

スパイダーベアー(口から吐かれる金糸で身を守る大型の熊爪からは、カマイタチが巻き起こり危険)。の糞を養分にしている為、巣穴に良く生えている。

これも医療チームが毎回、取得するのに動いている。


子供達 えー!こんな広い森で、そんなに捜すのなんて無理だよー!


美羽 大丈夫!みんなの事は先生達でちゃんと見守ってるから。本当にヤバい時は助けるわ!それに、優勝したチームの人にはご褒美があるのよ。

じゃーん!クリスタルバッジ!と、最新のゲーム機!マーフ4!だよー


子供達の目は輝いた!

クリスタルバッジ

効果 全ステータスを向上し、魔力に反応して回復魔法が自動でかかる優れ物。

通常価格 300万円


マーフ4

起動後、ゲーム空間に転移し遊べる。転移場所は現実世界と変わらないフィールドが展開される優れ物。価格 20万円


そして、特別授業は零時の合図で始まった。


Aチームはエルフの装備を得意とするララ(12歳)が率いる10人体勢のチーム。ここにゴブリンのマイケルがいた。


Bチームは植物の知識に長ける時貞(12歳)が率いる7人体勢のチーム。ここに調査隊のリンダがいた。


その他、チームはNチームまで存在した。


そして特別授業はスタートし、先に移動力の高いAチームがキノコボアを発見した。


ララ みんな、静かに!


ララが止めると弓矢を構えた。


そして、残りの9人は静かにキノコボアを囲むように静かに移動をして各自、臨戦態勢を整えた。


ビュン!


風魔法を帯びた矢がキノコボアの頭に放たれる。


キノコボアが悲鳴をあげ、警戒し唸り声をあげ始めた。


そこへ囲んでいた9人が炎魔法を放ち、キノコボアの体を捉えた!


するとキノコボアは縦横無尽に走り出し、そこら中も体当たりと爪の攻撃を入れてきた。


5年生の海人(11歳)が叫び、地面に座り込んだ。


そこへマイケルが高速移動で走り、海人を掴むと木の上に避難した。


マイケル 大丈夫?


海人 うん。ありがとう!

けど、あんなの捕まえれないよね?


マイケル 眠らせれたら良いんだけど


それならと、海人が両手を前に出し、霧のような魔法を使った。


海人 眠り効果がある霧だよ。効くと良いけど


キノコボアが一瞬、よろけたが、すぐに体勢を立て直し、体を震わせた!

すると、アゴと足に生えているキノコから胞子が溢れ出してきた。


ララの合図で、全員が使える風魔法を使い、胞子を押し戻す。


ララ もっと、強く!


その時、桃の声が子供達の頭の中に響いた!


みんな、腕輪を使うんだよ!腕輪に魔力を集中だよ!


子供達は言われた通りにした。


その時!章典の開発チームが作った腕輪が赤く光り、風魔法が強化され胞子がキノコボアへ押し返えされた。


キノコボアが、その場に倒れる。


ララ やったー!やったー!


桃 次は開始前に渡した捕獲網を投げれば、オシマイよ♪体に当たるように投げてみて!


はーい!


ララが捕獲網をポシェットから出してキノコボアへ使用した。


キノコボアは捕獲網に包まれ縮んでいき、ボール状になった。


こうしてAチームは最初の1匹を獲得した。


桃 良く出来ました~!

(本当は弱点の牙と牙の間をパンチして気絶させるんだけどね笑 間合いに入るのは、まだ難しいかな~?まーいっか~♪)




























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