第23話 資料室

美羽が合流後は、2階に上がり、資料室へと入っていった。


資料室には生物の標本と多くの書物が本棚にビッシリと詰まっていた。

扉を入って右側には机とパソコンがあり、美羽が電源を入れて起動した。


キー認識が表示され、理歌がカードキーを美羽に渡した。

画面にカードキーをかざす。


美羽 やった♪入れた♪なーにがあるかなー?


すると、そこには日誌とゆうフォルダーがあり、5年前の日付からファイルが保存されていた。


理歌 先生、それ何?


美羽 パソコンってゆう機械だよ。魔界に変貌する前はね、これで大人の人達は仕事をしたり、手紙を書いたりしてたんだよ。

で、今は日誌を見つけたの。ちょっと読んでみるね。


理歌 ふーん。ボタンが沢山ある♡押したい♡


マイケル ここ、凄いよ!昔の本が沢山!こんなの、今は無いよね?


宮野 あのー、ここから、何を捜したら良いんですか?


美羽 じゃ、この施設に関係する本があったらお願い!


宮野 はい


その頃、リンダとロブは扉の前で透明マントをかぶり、見張りをしていた。


美羽 ふーん。ゾンビ化した人と、やり方、分かったよ。

桃ちゃんを連れて来たら良かったわ。


そこには、こう書かれていた。


私は、東京医科大学で助教授をしていた落ちぶれだ。

周りは教授になっていき、人生は順風満帆。もちろん、私も研究成果を発表すれば、すぐにでもなれる。

そう、思っていた。あの男に邪魔をされるまでは!

テレビでは英雄扱いらしいが。いや、国までもが、あの男を買いかぶっている。


分かったぞ!20Hz以下の音で静止する。そして逆に騒音レベルの音だと攻撃的になるのだ!やったぞ!やったぞ!遂に出来る!私に忠実な死体だ!これはビジネスになる!これで国も私を認めるに違いない!


手始めに軍事施設を襲撃してやろう!いや、軍事施設だと返り討ちに合うかもしれない。学校だ!ガキどもを葬り去れば、きっと、マスコミは注目し、奴等も現れる!赤城!お前もついでに死ぬが良い!

勿論、死体になったあとは私が使ってやろう!何が魔王だ!そんなのいてたまるか!


完成だ!抑制の笛とゾンビ化薬(防腐剤ベース)。


美羽 って事みたいね。


宮野 この本が多分、その薬品についての本です。笛のやつはありませんでした。


マイケル そいつ、バカじゃん!魔王様に勝てるわけないし!


美羽 そうね?零時もミルバさんも、まだ完全じゃないしね。それに、今は既にその先を見てるみたいよ。それに皆だってレベルが凄い上がってるわ。ま、この人は知らないと思うけど。

あの時と違う!東京を天使が破壊した時と。


さっ、これを持って帰りましょ♪


ロブ みんな!ヤバそうなのが来たよ!早く隠れて!


美羽 もー!宮野さんはアタシの持ってる透明マントを使って!


宮野 えっ?美羽さんは?


美羽 アタシは大丈夫。いざとなったら戦うわ!下にいたロボットと違うわね。魔力がある。


理歌 先生、気を付けて!アタシも戦うから。


宮野 あ!ありがとうございます。


美羽 うん。アタシだけで無理だったらお願い!


ロブの呼びかけでリンダは資料室に入り、隠れた。


リンダ あんたらもいざとなったら戦うよ!良いね?


ロブ もち!


扉の外からデカイ音とパタパタとゆう小さな音が近づいてくる。


資料室から貴重な情報を得た一同であったが、そこに何者かが近づいてきた。









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