第22話 1階での戦闘

ロブ どうやって助ける?


リンダ 何?ビビッてるの?正面突破!これしかないよ!うん。


シャム 俺の電撃でビリビリ~ってのは?


理歌 それだと、宮野さんも痺れちゃうじゃん!


考える事、5分間。作戦は決まった。


先ず、マイケルの召喚魔法で使い魔を呼び、部屋の中へ行かせた。


マイケル いけ、ビッグアイ!


大きな目玉に足が4本生えたソレは床を這い、部屋へと入っていった。


理歌 キモっ!


マイケル どこが?可愛いでしょ♪ビッグアイは狭い場所でも行けて、見た物を映像として僕等に見せてくれるんだ。もちろん、攻撃も出来るんだよ。見てて。


マイケルが空間に指で文字を書いていった。


うわ!何だキサマ!どこから入った?


部屋にいた男はビッグアイの存在に気付き、持っていたバットを振りかざしてきた。


マイケル キシシッ♪今だ!ビーム!


ビッグアイの目玉から黒いレーザーが一直線に飛び出した。


男は、レーザーを間一髪で避けた。が、着ていたスーツの腕部分が焼かれ、その先の壁には火が付いた。


男 警備ロボット!何をしているは?早く消火しないか!

くそ!


男はバットを雷が帯びた棍棒へと変化させ、振り下ろした。


バリバリ!とゆう音がなり、ビッグアイを捉えた。


その間、シャムが瞬間移動で宮野を部屋の外へと連れ出した。


ビッグアイは静かに、その場に倒れ消えていった。


マイケル ビッグアイ、ありがとう♪あとは、ゆっくり回復してくれ。


男は、辺りを見回し、叫んだ!


絶対に逃がさんぞー!


シャム 早く!行こう!


理歌 アタシもシャムの瞬間移動を使おうかな~?覚えちゃったし♪


男が叫びながら、扉を開けた時、シャムの雷魔法が男の頭上を捉えた。


男は体を震わせながら、その場に崩れた。


シャム どうだ?参ったか?


シャムが男の持つカードキーをポケットから取ろうとした時、銃声がした。


シャムのお腹から血が噴き出した!


シャム なっ!


男 バカが!

まさか、こんな化け物のガキが侵入者だったとはな?俺は、フロアーを任されてる談道様だぞ?なめるなよ?

警備ロボット!早く、ソイツらを捕まえろ!


警備ロボットが一斉に近づいてきて全員が捕まった。


リンダ シャムー!


理歌 うそ!


その時、談道と名乗った男の顔がよじれて、通路の壁に吹き飛んだ。


そして、警備ロボットも次々と停止していった。


みんな、大丈夫?まったく酷いよね?零時のバカチンはさ。


リンダ へ?


そこに姿を現したのは美羽だった。


理歌 わー!美羽先生だ~!


ロブ 先生?


美羽は、シャムに手を当てると傷口を回復魔法で治療した。


美羽 みんな、迎えに来たよ。てゆーか援護かな?引率なのかな~?

で、で、何するの?


理歌 知らないのに来たの?


美羽 うん♪百聞は一見にしかずでしょ?これ見て、だいたい分かったわ♪


ロブ さては聞くの面倒くさくて、省いて来たね?


美羽 んー?

凄い良いカンしてる!当たり~笑


そこにシャムがお腹を押さえながら起き上がった。


シャム あの、俺、生きてる?


リンダ 残念ながら、生きてるよ!


シャム 残念?殴るぞ?

それはそうと何で?


理歌 美羽先生が助けてくれたんだよ。ほら。


理歌の指さした方向には警備ロボットが半分になり、煙を上げてアチコチに倒れていた。


シャム す、げ~!


美羽 高速移動で蹴りを入れただけよ。体術は得意なの♪みんなもすぐ出来るようになるよー!


ロブ 多分、すぐには出来ない(苦笑)


理歌 ね、先生は何で敵と味方が分かったの?


美羽 ゴブリンの子供達と理歌ちゃんがいる。って聞いたからだよ

アタシさ、昔、ゴブリンに襲われたから覚えてるんだ♪それに、この人達、魔力がひ弱だし。分かるよー

あ、みんなはあの時のゴブリンとは全然、違うよ。人間らしさが皆にはあるしね


零時の指示で来た美羽の助けで救われた子供達は、調査続行を決意し、談道の胸ポケットからカードキーを取り出し、次のフロアー(2F)を目指した。


























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