第19話 アジトの調査(2)

202X9月15日


調査2日目


調査隊【隠ビジレン】は朝8時に起きると装備と持ち物を確認してテントをたたみ、テントはマイケルが背中にかついだ。


そして、昨晩に見た男女の真似をして柱に一人づつ立つと同時に手を触れてみた。


理歌 何もおきないねー!


リンダ 大人の人だったから、もう少し上をタッチするのかなー?


シャム じゃ、飛んでみるよ!


理歌 せーの!


二人は息を合わせてジャンプをし柱の上辺りを同時に手で触った。


その時!柱と柱の間に光りは出現した。


マイケル やった!


理歌 入ろう!


全員が光の中に吸い込まれていった。


一瞬、眩しくて目を塞いだが、着いた先は、すぐに外ではない場所だと全員が気付いた。


そこは、どこかの部屋だった。


シャム えっ?ここって牢屋?


理歌 ドラマで見た事がある牢屋だね


リンダ 扉は開いてるよー


扉の先に進み通路に出ると、通路には牢屋の鉄格子が奥まで並んでいて、外気は冷たく話す度に口からは白い息が出てきた。


5人が転移してきた牢屋から出口に向かうと5番目の牢屋からは異臭がしてきた。


5人は鼻を手で抑え、慎重に進んでいった。


理歌 うえー、何の臭い?


シャム 多分、死体


リンダ アタシ達、慣れてるよ!


マイケル スラム街には沢山、あったからね


理歌 早く、ここ出たいよー


ロブ 待って!誰か来た!


5人は素早く透明マントを着た。


白衣を着た3人組が、牢屋から遺体を運びながら話した。


ここは、マジでクセーなー!


俺達も元々、こうだったとは思えねーな!


いいから、さっさと運ぶぞ!


5人は距離を取りながら、息を殺して慎重に男達のあとをつけた。


牢屋を出ると、最初に男達は魔方陣が描かれたエレベーターに乗った。


エレベーターの表示が3階で止まったのを確認し、5人は急いで横にある階段を使用した。


しかし、2階辺りで警告音が鳴り出した。


ロブ やば!見つかった?


リンダが階段と階段の隙間に移動して全員を呼び、隠れた。


マイケル 今日はここまでにして、戻る?


全員が静かに頷いた。


そして、来た道を戻ったが、牢屋に転移装置が無く、5人は仕方なく暗い牢屋で隠れながら、その日を過ごした。


成果 


・地下牢のマッピングに成功した。


・死体の山を発見した。










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