第17話 調査員
レジスタンスの襲撃から1週間後、埼玉市からは請求書が届いた。
その金額 約3400万円
その金額を美羽がすぐに支払いへ行った。
そんな時、イタリアに新たな天使が降り立ち襲撃が始まった。その襲撃にはスノー、桃、ドマが援軍へ行った。
そして、零時はミルバからアメリカで手下にした者の存在を聞いていた。
その存在はゴブリン族の子供達、4名であった。
年齢は人間年齢にすると10歳くらいの男女で、スラム街にいてお腹を空かせていたのを助けたのだと言う。
零時 ゴブリンの子供か。気性はどうなんだ?
ミルバ あー、まだ子供だしな、俺が弟子にして教育済みだ。結構、使える奴等だぞ。
零時 そうか。なら、連れて来たらどうだ?
ミルバ それなら、すぐに来れるぞ。聞いていたか?
ミルバがどこかへ質問をすると4人の身長130センチ程のゴブリン族の子供がミルバの前に転移をしてきた。
ミルバ 左からリンダ、マイケル、シャム、ロブだ。で、魔王コールの零時だ。
ゴブリンの子供は手を洋服の下でふくと恥ずかしそうに握手を求めた。
零時 よろしく
零時はそっと優しく手を添えた。と同時に軽く殺気を出し、下回し蹴りを入れた。
それをゴブリンの子供達は素早く上へと避けて天井に手と足を着け、零時へと視線を向けた。
零時 合格です♪試して悪かった。
ゴブリンの子供はホッとして下に順次、降りた。
ミルバ どうだ?中々だろ?でだ、コイツらをレジスタンスの調査員に俺は奨めたい。どうだ?
すると零時は次に魔法の精度を確かめる為、自分に向けて得意な魔法を使ってみるように指示をした。
ゴブリンの子供達は従い、各自、得意な魔法を使った。
ロブ ポイズンボール!
緑色の毒毒しい球体が手の平から飛び出し、零時に向けられた。
零時はそれをドレインで吸収した。
零時 良いぞ♪次だ。
リンダ 次、アタシよ。スピードアッープ!
リンダが腰に付けていたナイフを片手に持つと高速で動き回り、零時の後ろを捉えた。
零時はすぐに振り向きリンダの片腕を摑んで上に持ち上げた。
零時 よし!次だ。
マイケル 僕がやるよ。おいで!ピー♪
次はマイケルが片手にコウモリの使い魔を出した。使い魔が零時に超音波を使い、そこにマイケルが、ナイフを飛ばした。
零時は、飛んできたナイフを受け取り、天井に投げ突き刺すと、マイケルの頭を抑え後ろに飛ばした。
零時 使い魔との連携技。それに、この毒を塗ったナイフ。やるじゃん♪
そこにシャムが飛んできた。
シャム 加速!
シャムが零時の頭上から高速で蹴りを入れてきた。
零時 おっと!
零時がそれを避けるとシャムの体を持ち上げ、下に降ろした。
零時 不意打ちも中々だぞ。全員、合格だ。
だが、そのレベルでは多くの戦闘は難しい。なるべく戦闘を避けながら、少しづつ成長をした方が良い。
ゴブリンの子供達は目を輝かせた。
wow♪ミルバ様が話してた通りの人♡
ミルバ 他にはダークビジョンや初期の炎魔法も使える。何より、狭い通路なんかには長けているぞ。
零時 うん。丁度良い♪うちの理歌も仲間に入れてくれ。今は学校へ行っているが、夕方には光矢達の店を手伝っているはずだ。会ってみると良い。
では、君達でレジスタンスの動向と調査を今後は頼む。アイテムと装備もやろう。
魔王軍に新たに仲間が加わった。
その後、夕方に準備中の【夜蝶】へ行き、光矢達に子供達の説明をし、理歌が帰って着替えてくるのを待つと早めに夕飯が用意され、お互いに自己紹介をした。
光矢 今日はフライドチキンとポテトサラダだ。召し上がりやがれぃ♪
光矢が皿を手の平でクルリと回し、子供達が座るテーブルへと運んできた。
wonderful♪
理歌 店長のご飯はね、最高なんだよ♪
光矢 おっ、嬉しい言葉ではありませんか?
理歌 性格はちょっとね?苦笑
光矢 ちょっと、何だ?
理歌 ないしょー!
・ゴブリンの子供達と理歌で結成された調査員【隠微ジレン】が誕生した。
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