第14話 魔境災害

20X1年9月05日(金)


零時と美羽は美羽の自宅にいた。


美羽は独り暮らしの為、ここに霧崎理歌(8)が住む事になった為である。

美羽の自宅は実家に近いマンションの1室で、10階建ての5階に住んでいる。


そして、理歌は元々の学校から転校して美羽と零時が通っていた小学校へ通う事になった。

そして、週に1度の基礎魔法の知識を教え、基本的な戦闘を訓練していた。


そんな頃、テレビニュースではレジスタンスの非道に関して放送されていた。


ニュースの内容によると大阪市旭区の小学校に徘徊する死者が出現し、子供達や教師を襲うとゆう事件が発生したようだ。


零時 これ、生放送だよね?


美羽 うん。緊急臨時ニュースだって言ってた。行く?


零時 いや、俺は身バレしてるから、あまり派手には動かない方が良い。と思っている。特にテレビに映るのは、ちょっとね苦笑


美羽 だよね?笑


理歌 かわいそう!何とかしてあげてよ。


ニュースには逃げ回る子供達と戦う教師と噛まれている人が映っていた。


零時は章典と慎吾に連絡をして、行けるかを確認した。

二人とも、行けるとゆう事になり、開発部のメンバー数人と経理部の数人が行く事になった。


向かうメンバーは大阪へ行った事がある以下のメンバーである。


『開発部メンバー』の4人


兵藤章典(25)

【魔導具開発部隊】部隊長(男)

Lv90

【基本ステータス】

LP 30000

MP 28000

力 7000

耐久力 8000

魔力 44000


金田 志郎 Lv60(男)副部隊長

【基本ステータス】

LP 12500

MP 10000

力 1300

耐久力 2000

魔力 20500


夢見 京介 Lv58(男)

【基本ステータス】

LP 10000

MP 6000

力 1200

魔力 16290


増田 尚子 Lv58(女)

【基本ステータス】

LP 12500

MP 9000

力 1000

魔力 12000


・ダンテ Lv65(男)種族ドワーフ

【基本ステータス】

LP 17000

MP 16000

力 3000

魔力 42000


そこに経理部から慎吾一人が合流する形になった。


【部隊長】深山 慎吾 Lv195(男)

LP 57000

MP 70000

魔力 80000


全員、開発部門とレディが協力をして作った防御機能に優れた魔法着を着て会話用のアクセサリーを身につけた。


慎吾 よっし!行こう!


旭区に詳しい慎吾から座標を聞き、全員、転移をして行った。


すると、そこは商店街の中にある風呂屋の近くだった。


章典 んっ?零時は小学校って言ってたぞ?


慎吾 悪い!ここ、好きだから笑

でも、ここからでも行けるから。近いし。


尚子 もー、大丈夫なの?笑


そこからはフライで小学校に向かい、屋上に到着した。


屋上に到着すると校庭側からは爆発音と怒鳴り声等と子供達の声が聞こえてきた。


下を見ると、先生達が必死に正門を守っていて子供達はそれを応援していた。


徘徊する死者(ゾンビ)の数は約50体くらいで今にも突破される所だった。


そこに章典がすぐに飛び降り加勢した。


慎吾 早いんだからー。増田さんとダンテと夢見君は、後ろをよろしくです。

残りは、章典に加勢で。


了解!


慎吾が素早く二部隊に分けて前後に振り分けた。


章典が炎を纏った拳でゾンビの頭を貫いていき、一気に5体を倒し、先生は危機を脱した。


女性 イヤ!誰か!


女性教師の1人がゾンビ2体に挟まれ、噛み付かれかけていた。


女性教師は、持っていた長い棒で1体を防いだが、もう一体が後ろから首を摑んだ。


それをダンテが手から出したハンマーで叩き潰した。


ダンテ 大丈夫かい?


女性 あ、ありがとうございます。本当に。


そうして、戦っていると後ろで既に噛まれて倒れていた男性教師2人が起き上がり、学校内に入っていった。


それに金田がいち早く気付いた。


金田 おい!学校内に入っていく奴らがいる!俺は、そっちに向かう!


金田は戦っていたゾンビ2体に蹴りを入れ地面に倒すと、すぐに走って校内へ向かった。


章典 前は俺が片付ける!全員、後退しながら戦え!

コイツらの仲間が増えると面倒だ!


章典がシャドーを使い、5人になった。5人の章典がそれぞれ、腰に下げた剣を抜き、立ち向かった。


そうして戦う事、1時間後、ようやく最後の1体になった。


その1体は周りを見渡しながら、後ろを振り向き、逃げた。


尚子 ラスト~♪


尚子が初期魔法のファイヤーで焼き払おうとすると慎吾が止めた。


慎吾 待った!あれは、追おう。


そして、慎吾、金田、尚子の3人が跡を付ける事になり、章典、ダンテ、夢見が子供のケアと教師の手当てにあたった。


そこにヘリコプターが降りてきて、ハシゴからテレビ局の記者達が校庭に降りてきた。


章典 バカヤロー!まだ、終わってねー!


章典が一喝した。


女性記者が周りを警戒し、見回した。


記者 もう、いない様子やけど?


すると下から手が出てきて女性記者が足首を掴まれ、地面に引きづられた。


イヤー!助けて~!イヤ!


章典 お前らは早く上がれー!


次に降りようとしていたカメラマン達にも章典は一喝した。


カメラマンは地面に引きづられていく女性記者を撮影しながら、上へと登りはじめた。


それを見てからダンテが2メートルはあるハンマーを空中に出現させ、地面に叩き落とした!


地面に亀裂が生じ、そこに穴が出来ると引きづられた女性記者とゾンビが土と一緒に宙に舞い上がり現れた。

服は破かれ、手足は反対に曲がり血まみれの無惨な姿で、女性記者は姿を現し校庭に落ちた。

そして、地面にいたゾンビ10体が体勢を立て直し、章典達に襲いかかってきた。


一方、その頃、逃げたゾンビを追跡していた慎吾達は旭区から北区にさしかかる場所辺りで黒いセルシオに乗る身長が高い男性の所へたどり着いた。


男は金髪のオールバック頭にスーツを着ていて、サングラスとマスクで顔を隠していた。


見ているとゾンビを不気味な形をした杖で操り、車に乗せていた。


慎吾 俺が行く。二人はここで一時待機!をよろしく。


金田 尚子 了解!気をつけて。


慎吾が男に近づき、声をかけた。


男はすぐに反応し、車へ急いで乗ろうとしたが、慎吾のウォーター砲で横に飛ばされ、ドアから離れた。


そして、すぐに水の刃をつくり男の首に当てた。


慎吾 おい!お前、何だ?どうして死体を動かせる?


男 ま、待て!話せばええんやろ?


男は観念した様子を見せ土下座をするふりをするとすぐに足払いをしてきた。


慎吾は軽々、それを飛んで避けた。


そして、水壁を男の周囲に作り男を囲むと、車の中を調べ、手帳とスマホを盗み男が吹いていた笛をポケットに入れた。


慎吾 これは貰っておく。

と話し、水刃で車の中にいたゾンビの首をはね、二人の所へ戻った。


それから、学校に戻り、章典達と合流した。


手帳とスマホから、レジスタンスの情報を得た。

今回の1件で、


死者 教師 5名

   記者 1名

   子供 2名

の被害が出た。


校長 皆さん、本当に助かりました。被害が最小で良かったと思います。

あのままだったら全員、どうなっていた事か?まさか、レジスタンスが我が校を襲うなんて!


慎吾 いえいえ、出来れば全員を助けたかったのですが、やられてしまった人は残念です。

今後は、何かあれば、こちらに連絡をください。1秒で駆けつけます。


慎吾は名刺を渡した。


章典 ところで奴らの目的は何なんだよ?ここが襲われたのは何で?


校長 私、個人のあくまでも推測ですが、魔法が使える現代では大人の集団は襲いにくく、取り込みにくい!

そこで、子供達を狙ったのでは?ないか?と思うのです。

なぜ、我が校なのかは分かりませんが。


慎吾 なるほど。一応、こちらでも調べて、またご連絡をします。で、良いよね?


全員が首を縦にふった。


校長 助かります。よろしくお願いします。


【成果】

・開発部隊の絆と各自のLvが5づつ上がった。


・謎の杖とスマホ、レジスタンスの手帳を得た。


そうして、当初は見守る形でいる予定をしていたレジスタンスの件は、見守るだけでは済まなくなっていった。

これを零時は【魔境災害】と名付けた。






































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