第13話 無能は有能
次の日、章典と優香は
謎の少女、霧崎理歌(8)を連れて優香のアパート付近にある公園で遊びながら、零時を待った。
そして、午前11時になると零時が転移して来た。
零時 よっ!こうゆうの好きか分からねーけど、ランチにどうだ?
章典 おー、ありがてー。はぁ、はぁ。
章典がへとへとになりながら、零時に近づいた。
理歌 章典~!こっちだよー!
章典 理歌ちゃん、ちょっとコッチに!今、お、鬼ごっこをしてたんだ笑
あ、あの子、無限だよ。はぁ。
零時 話してたのは、あの子か?
優香 社長!お、おはようございます。ほ、本日は、
零時 優香、おはよう♪零時で良いってば!
優香 そ、そんな!恐れ多いです~
零時 いや、本当に。とりあえず、話しながら食お♪ほら。
零時がマクドナルドの紙袋を手にして、優香に渡した。
優香 うわ!良いんですか~?
零時 うん。子供の好きな物ってさ、こうゆうのしか思い浮かばなくて笑 これで、良かったか?
優香 いやいや、本当、最高です~♡
と話していると、ようやく理歌が、零時の所に来た。
だーれ?
零時 はじめまして。俺、零時。
章典 ウチの社長だよ笑
零時 章典まで!そうゆうの良いから笑
アタシ、霧崎理歌。
そして4人は一緒に優香の部屋へと戻ると、マクドナルドを食べはじめた。
そこにマノも飛んできて、早速、零時の顔に抱きついた。
マノ キャー♡魔王さま~♡スリスリ♡
零時 マノ、おはよう♪元気そうで良かった笑
理歌 もぐもぐ。社長じゃないの?
理歌がポテトを口いっぱいにほおばりながら聞いてきた、
零時 俺は色々と呼ばれてるんだ笑
それより、理歌ちゃんだったね?ちょっとだけ、目を瞑ってくれないか?
理歌は素直に従ってポテトを一本、一本、口に入れながら、目を瞑った。
零時がレッドアイを使った。
そこに理歌の記憶が見えた。
零時 うん。良いよ。ありがとう。
コーラをすすりながら章典が零時に聞いた。
どうよ?
零時 あー、家出理由は分かった。けど、おかしな事に1年前以降の記憶がねーんだ。
章典 ふーん。で、家出理由は?
理歌 ?
零時 理歌は、今、世界がどんな感じか分かってるか?
理歌 うーん?分かんない。
零時 じゃ、人が魔力を持った事は?
理歌 あ、それなら少しだけ。でも、理歌が保育園の時は、みんな魔法してたよ。
アタシだけ、下手くそだから。出来なくて。それで、、、だから。
零時 うん。分かってる。ぶっちゃけると、俺は魔王なんだ。つまり、世界を魔法の世界に変えちゃった超本人。
理歌 ふーん。
章典 ははーん!さてはイジメが原因だな?
理歌 違うもん!
章典 違うの?(苦笑)
優香 はい、部長、ハズレ~!
零時 で、だな。今、お前の記憶を見たわけだが、俺から話して良いか?
理歌は少しふくれながら、頷いた。
そして、零時が話した。
理由は魔法を使えない理歌について両親が口論になり、口喧嘩が絶えなくなった家が嫌になり、逃げたい。とゆう気持ちが強くなったせいで、無意識に駅に転移してしまったようだ。
章典 そうか~。それで分からない!だったんだ?
優香 でもさ、魔力が低いのは当たり前じゃん。だって、まだ8歳だし。何で、そんな事で喧嘩しちゃうのよ!
魔界化前から、虐待とかニュースでやってたけどさ。本当、信じられない!
零時 まぁまぁ。いわゆるレアケースだよ。
優香 ? 章典 ? 理歌 ?
そうゆうと零時は理歌を壁側に立たせて、そっと、小さな風魔法を使った。
理歌 痛い!
理歌の腕に小さな傷がついたが、すぐに回復した。
零時 次は、うつ!と俺が言うから、理歌は風に切られる。と意識してみるんだ。出来るか?
理歌 う、うん。分からないけど。
零時 いくぞ!3、2、1。うつ!
ビュン!
理歌 キャ!
理歌が手で顔をガードした。
章典 おっ!
理歌 あれ?うった?
零時 うん。俺の風魔法は左右に散らばって消えたよ。
優香 どうゆう事?
零時 つまり、理歌の特性が無力化って事さ。魔法が効かねー魔法がメインって事。
優香 凄いじゃん!
零時 多分、両親は魔力が無い!って勘違いをしちゃったんだよ。
けど、理歌の魔法はレアケースだし、有能だぞ。魔界にも多くない存在だ。
理歌 えへへ//
章典 そか♪そか♪
いやー、分かって良かった♪
零時 いや、そうでもないさ。もし、理歌が天界に利用されたら?
章典 それはヤベーかも。てか、全人類が利用されて欲しくないね~!俺的に。
零時 だからさ、理歌は無能なんかじゃないぞ!
むしろ、脅威だ。分かるか?
理歌 うん♡少しだけ自信、出てきた♪
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