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『時田先輩へ


初めてのお手紙で失礼します。 2年1組の大崎由香です。

もうすぐ先輩とお別れですね。

高校3年間、大変お疲れ様でした。

私は先輩と言葉を交わすことはありませんでしたが、同級生や後輩達にいつも優しく接している姿を、よく見かけていました。


先輩は何事にも動じず、ただ真っ直ぐ進んでいく姿をずっと尊敬していましたし、その姿は私の憧れでした。

私は勉強もスポーツも得意ではなく、将来の目標も今はありません。

しかし、時田先輩の様に先輩、後輩という上下や優劣をつけずに人と接する事の出来る大人になりたい…と思っています。


時田先輩、これから大学、社会人として私が想像出来ない道を進んで行かれることでしょう。

もし私も社会人になって先輩と再会出来たら、「あの時、先輩に手紙を渡した者です!」と堂々と言える様、少しでも成長していたいと思っています。


 先輩もこの先、色々なことがあると思います。

 しかし、先輩が先輩らしくいられる場所でご活躍される事を遠くから願い、応援しています。


 まとまりの無い文章でしたが、最後まで読んでいただき ありがとうございます。

 

 ご卒業、本当におめでとうございます。


 2年1組

 大崎由香』

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