登場人物・アイテム・魔法①
――登場人物――――――――――――――
レオン・ハルト(1年生)
金色の目と褐色の肌が特徴の12歳の少年。シエタの隣で入学試験を受けていた受験生で、入学試験の成績トップであった。
入学式で代表挨拶をする前に緊張していたり、宣誓の最後の最後で噛むなど、シエタの個人的な予想に反して意外と普通だが、幼いながらも入学試験のトップという、極めて稀有な実力者。
XXXX・フォルテス(教員)
クランス校の校長。威厳だけでなく、神秘的な気配をまとっている。あまり多くの情報は知られていないが、精鋭が在学中も校長だったとのこと。
ミャノ・XXXX(7年生)
“図書委員長”の7年生。
学ランの袖が余るほど小柄な、とても7年生に思えない丸眼鏡の少女。金色の本の形のバッジを付けている。
「ヤモリくん」をはじめとする、木目の魔法人形を使役してクランス校の複数の図書館を管理しており、シエタからは想像もつかないほど高度な魔法の使い手。本の虫。
ライザ・クイル(1年生)
シエタの同室の少女。アスリートのような体型でありながら、複数のお守りを身に着けているという
ドラスラ・ガーレニア(X年生)
『履修の手引き』に名前が載っている「試験委員長」。試験委員会という、クランス校特有の委員会のリーダーである。
学年を含めるほかの詳細は不明。また、グレンリッツは積極的に彼を動かしたくない模様。なお、教員のグレンリッツは試験監督であり、関係者だが、委員長とは異なる立場である。
――アイテム――――――――――――――
食堂扉の張り紙
食堂の扉に貼り付けられた一枚の紙。食堂の前で足を止めていたシエタに(文字を表示して)声をかけ、いろいろと案内をした。愛想がよくて元気な子供のような口調で、シエタに気に入られている。
食堂のメッセージカード
食堂の今日の献立を教えてくれる紙。割と説教をしてくるうえ、シエタからは口調が無愛想だと思われている。
ヤモリくん(木目のヤモリ)
図書委員長ミャノが使役するディティールの凝った「人形」。体の表面が木目調なのは、木材から作られたから。シエタからは「ヤモリさん」と呼ばれている。魔法の産物であるが、作り物とは思えない人格のようなものを宿している。仲間にクモくんとトンボくんがいる。
他の図書館には、他の仲間がいるかもしれない。
『履修の手引き』
大きな鳥の折り紙の形態でシエタとライザの部屋に飛んできて、部屋に招き入れると冊子の姿になった。それ以来、冊子のままである。クランス校の授業の受け方や試験制度について最も詳細を記した書物であり、無くすとちょっと大変。しかしたとえ紛失しても、必要な時期が来たらまた飛んでくるらしい。
『生活の知恵ハンドブック!』
変形したり話しかけたりしてこない、逆に珍しい書物。実のところ、本当にただの書物で、魔法は全くかけられていない。寮生活の心得と親の小言のような注意が書いてある。
読む者によっては、耳が痛くなる思いをする。
――魔法――――――――――――――
木目の人形の魔法
ミャノが使用している(らしい)魔法。木目の人形を使役し、自律的に話したり動かしたりさせる魔法。
非常に複雑極まる魔法だということはシエタも直感しており、「どうすればこんなことができるのか?」がさっぱり分からない魔法。
グレンリッツが、ベルヘクタに適用した?と
「問い」と、その「答え」、すなわち問答に干渉する魔法のようだが、発動条件や魔法の効果を含めて詳細不明。
ベルヘクタが少しふざけた答え方をするので、グレンリッツは困っている。
――その他――――――――――――――
「称号」
クランス校において、筆記試験以外の能力を認められた際に与えられる肩書。「加点枠」と呼ばれる点数が付いており、必要であれば定期試験の不足分を補填してもよい。
例えば、4年生に進学するために必要な定期試験の合格点は20/100点である。試験の点がもし19点でも、1点ぶんの加点枠を消費することで合格扱いにできる。ただし、消費した加点枠は二度と戻らない。加点枠は無尽蔵ではないため、加点枠を取得しても使い切れば試験で点を取らなければならない状況にいずれにしろ陥る。
クランス校においては、評価における「素質」の比重は割と小さい。
求める物は普遍的に利用可能な最小単位の能力、すなわち頭脳であり、理想的には紙と鉛筆だけで、その実力を示すべきなのだ。
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