登場人物・アイテム・魔法⓪
――登場人物――――――――――――――
シエタ・ライト
髪が真白で、緊張しいな13歳の少女。
魔法を行使する才能に恵まれなかったが、魔法への好奇心は強く、「純実力主義」を謳うクランス校の入学を目指す。そして入試前夜、「精鋭」を名乗る幽霊が宿った手帳を拾った。
緊張でパニックに陥った時の実力は頼りないが、妙な大胆さを備え、精鋭を唸らせるほどの発想力も持つ。
メル・フィルメル(4年生:0章時点)
シエタの試験会場の試験官であり、目つきの鋭いクランス校4年生の女子。ふだん帽子に隠れているが、髪が割と長い。
試験中に300人の視界を全て覗くなど、高度な魔法を使用する。
整った顔立ちに、凛とした印象もある彼女だが、後輩のギーギル曰く「正気を欠くと幼児退行してしまう残念美人」。
ギーギル・XXXX(3年生:0章時点)
メルと同じ会場の副試験官を担っていたクランス校3年生。
メル・フィルメルの後輩女子。
容姿は可憐な少女だが、学ランのような硬いシルエットの上着を肩にかけるという着こなしを好む。ただし服のチョイスは彼女の趣味ではなく、クランス校の制服である。
XXXX・グレンリッツ
試験監督。クランス校の教員。
長身の男性で、メルすら気圧されるほどの迫力の持ち主。別に本人は威圧感を与えようという意図がない。
不自然な回答をして合格したシエタ・ライトを「疑惑付」として定め、メル・フィルメルに監視を命じた。
XXXX・ベルへクタ
クランス校の教員。女性。
非常に特殊な問題である第三試験第9問を解いたシエタに興味を抱き、「鬼が出るか蛇が出るか」と期待を寄せている。
レオン・ハルト
入学試験のトップ合格者。
12歳という年齢でありながら驚異的な実力者。名前だけの登場。
「精鋭」
クランス校で与えられる称号の一つであり、シエタの手帳に宿る幽霊が自分を名乗るときに使う呼び名。
外観は白いフードの幽霊だが、複数人の声質が重なり合ったように聞こえる。
なぜかシエタの前に現れ、彼女に古びた手帳と「学校に残された体を見つけて」という願いを託した。
――アイテム――――――――――――――
古い手帳
精鋭が宿る媒体。
「精鋭たちへ」と記された古い手帳。
開くと精鋭とコンタクトが取れる不思議な魔法が仕掛けられているらしい。
試験用紙
クランス校の入学試験で配られた一枚の紙。
見た目はただの白紙だが、魔法によって精密に制御されており、試験開始と同時に一問目が表示され、正答を書くまで次の問題は表示されない超絶鬼畜仕様。受験者の解答は紙に記憶されており、自動的に採点されている。
表示された問題を「スキップ」する方法はあるが、試験官からその方法が明かされることはなく、受験者は自力でその方法を見つける必要がある。
試験が終了すると真っ黒に塗りつぶされて物理的に解答不能になるが、逆に試験が終わる前に「余白が無くなったり」、あるいは「試験用紙が破れる」ことで解答不能にならないよう、救済システムも内蔵している。
――魔法――――――――――――――
風を使役する呪文魔法
シエタが洗濯物を干すときに使おうとした魔法。
試しに彼女が使うと、ほんのちょっとだけ上手くいった。ただ空気を動かすだけの、実に初歩的な呪文魔法の一つ。
“鉄歯よ、口を閉じな”、重い扉を使役する呪文魔法
ギーギルが入試の日、クランス校の校門を閉じた魔法。
実は数日間かけて準備されたもので、ギーギルを含める入構管理地点すべてで魔法を作用することで発動する特殊な魔法。
他人の視界を盗む魔法。
相手が何を見ているか、どこに視線や注意を向けているかを丸ごと盗み見できる、とても卑劣な魔法。
メル・フィルメルが時計と自身の瞳に「細工」を仕掛け、それらを一度でも確認した受験生の視界を盗み見るという方法で使用。
細工の具体的な内容は不明だが、発動中は目に赤い眼光が宿るため、発動しているか否かはわかりやすく、発動していることを隠すには瞳の色を変える必要がある。
『混沌算歌・心鏡』
複雑なものに対する対処法をまとめた複雑な魔法『混沌算歌』の一節『心鏡』。心や思考を読む魔法。
メル・フィルメルが入学試験で使用した。“算歌”は演算で発動する魔法である。暗算でも一応発動できるが、煩雑を極めるため紙もペンも使わないのは正気の沙汰ではない。こと心を読む魔法に関しては、発動した者よりも速い思考速度を持つ者を誤って対象にすると、まさに正気を失うので、取り扱い注意な魔法。
――その他――――――――――――――
学ラン
クランス校の制服。指定は上着のみで、男女共通。
委員会活動中は着用推奨。
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