2日目①
「おはよう」
明るい声で教室に入ってきた高峯
「おはよう真斗君」
「お、おはよう、」
「なんで高峯さんあいつにだけ個別なの?」
「え、どういうこと?」
高峯が俺にだけ別で挨拶したためか周りからの視線が痛いもうやだ
「はーいおはようございます。今日から授業が始まるので皆さん張り切って頑張りましょう。」
昨日の事があったからか無意識に高峯に視線が行ってしまう。
「おい、ちょっといいか?」
「え、う、うん。」
ホームルームが終わってすぐに呼び出された
「お前高峯とはどういう関係なん?」
彼は柿崎敦クラスの中でもヤンキーっぽい集団の中心人物。俺とは絶対に無縁の存在高峯と関わったからか初日から災難だな。
「どういうって、と、友達、です。」
嘘はついてないよな、ついてないよな!?
「友達ねぇ。随分変わったんだな。」
「え、どういう意味?」
「あいつは友達とか作らないタイプなんだよ。中学の時はずっと1人だった。
それが自己紹介の時あんなこと言い始めて驚いたぜ。」
話を聞くと柿崎君は高峯さんと中学の同級生らしく中学の時は文武両道の高嶺の花で友達なんて居なかったし今のように明るくなかったという。
「あんなに周りに干渉しなかったやつがもう友達作るなんてな。頭も顔も良いから難しくないだろうけどちょっと心配なんだよな。」
柿崎君は見た目によらずいい人なんだな。
「まぁこれからは友達のお前が色々見てやれよ。よろしくな明宮。」
え、柿崎君は?
「え、ちょっと待って。」
"キーンコーンカーンコーン"
チャイムがなり柿崎君はクラスに急いで戻ってしまった。
「なんかめんどくさいことになりそうなんですけど。」
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