第11話 遠矢 睦希 その4

「それって、俺だったり、、する?」

 ここでうろたえてはいけないと思うより先に言葉が出てしまう。戸惑いが隠し切れない。

 帰ってきた返事は僕の心に響いた

「私からは、告白しないから。」

「じゃあ、またね」

 睦希が別れを告げる。引き留めることもできず立ち尽くす。



 この言葉を聞いて告白しないやつがいるのか、いやいない。

 これまで友達としてしか見れなかった睦希が急にかわいく見える。なぜ。あんなに3次元には興味なさそうだったのに。


 そういえば結花とのコラボカフェに行った時の反応。まさか結花は睦希が僕のことが好きと知っていての行動だったのか。それならうなずける。


 睦希と二人で会う約束を急いで取り付ける。

 告白は緊張するししたくないけど、もう好きになってしまったのだからしょうがない。ラブ・ストーリーは突然に、といったところだ。今度文化祭のステージで弾き語りでもしようかな。


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