序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた

今更ながらの登場人物紹介 前編

灰村タクミ。享年35歳。独身の派遣社員。身長170cm前後。黒髪黒目。

中学生の頃にファンタジー小説を書いていた。

帰宅途中の街中で通り魔に襲われ死亡。

その際死を覚悟して通り魔を羽交い絞めにした為通行人の多い時間帯だが死傷者は彼だけで済んだ。

助けた通行人の一人が、後に人類の救済者となった為恩恵で魂が小説を模した世界に転生させられる。

しかし手違いで主人公ではなく彼を虐め追放する悪役のアルヴァになっていた。

アルヴァグレイブラッド

灰色の鷹団リーダー。25歳。本作主人公。

小説内では序盤の主人公への噛ませ役兼パワハラリーダー。酒癖と女癖が悪い嫌われ者。

赤髪金目。犬歯がある。

外見は中学時代のタクミが人気アイドルを元にした為それなりに優れている。目つきは悪い。

銀級冒険者の剣士。ローレンという街にアジトを持つそこそこ有名な人物。

10代の内に銀級まで昇格出来たが、以降金級に上がることが出来ず苛立っている。

銀級だが金級用の依頼を難なくこなせていた為金には困っていない。

それがクロノが無自覚に使っていたバフデバフ能力のせいだと気づかなかった。

ふとしたきっかけで奴隷のようにこき使っていたクロノをパーティーから追い出す。

その後は戦闘能力が半分以下になり、その事に気づかないまま自滅していった。

ミアン・クローベル。

20代前半。金髪ツインテールに紫の瞳。姓はクローベルの貴族系魔術師。

小説内ではクロノ追放後、エストと共に脱退。

現在は誤解からアルヴァを殺そうとしクロノの魔力封印で倒された後和解。

巨大スライム戦後はエストたちの状況を見にアキツ村へ旅立つ。

エスト

20代前半。修道女衣装の銀髪青目の清楚系美人。銀級治癒士。

小説内ではクロノ追放後、ミアンと共に脱退。

現在はブロック、カースと共にアキツ村に魔物退治の依頼を受け滞在中。

ブロック

年齢不詳。パラディン。全身鎧の寡黙な盾役。小説内ではクロノ追放後強敵と対峙し死亡した。

カース

25歳。盗賊。前科あり。額の罪人の焼き鏝をバンダナで隠している。アルヴァと同じ故郷出身。

小説内ではブロック死亡後に脱退。

クロノ・ナイトレイ

小説の主人公。本来は17歳の男子。

小説内でタクコに少年を少女と間違って記載された為この世界では女性になる。

黒髪赤目のボクっ娘。体力に自信があり家事も得意。

騎士の父を持ち、幼い頃から騎士としての訓練を受けていた。

しかし14歳の頃、才能が無い為諦めて女性らしく生きろと言われ家出。

その後、人に騙され一文無しでローレンに辿り着き道の真ん中で行き倒れる。

そこを酒場帰りのアルヴァに「邪魔だ」と蹴られたのが灰色の鷹団との出会い。

彼に気まぐれで拾われ彼に奴隷のようにこき使われるが自分を女性扱いしないアルヴァに安堵し仕え続けた。（単純にアルヴァがボーイッシュ系少女に興味なかった為）

思考が体育会系な為一番下っ端の自分が台所の床で寝たり荷物持ちをしたりするのは当然だと受け入れていた。

更に見習い扱いなので給金は出ないというアルヴァの言葉を鵜呑みにし無給で働き続けた。

剣士適正はそこまでないが魔術による肉体強化で戦闘力が跳ねあがる魔法剣士タイプ。

エレナ

知の女神。外見は20代半ばから後半。

女神だが眼鏡をしている。美人女教師タイプ。

アルヴァが前世の人格になったことに気づき、彼を自らの神殿に招き世界について説明した。

その中で小説内の設定とこの世界が齟齬していることに気づき、まるごとリセットしようとするが彼に止められる。

結果としてアルヴァ（タクミ）は世界を救った人物扱いになり高位スキルが与えられることになった。

前世の記憶が戻ったアルヴァを唯一灰村タクミとして扱ってくれる。

上司にパワハラかつ特殊性癖持ちの全能神がいる。絡み酒で泣き上戸。

アルヴァ（中身タクミ）について

現在は灰村タクミとしての前世を思い出した為粗野な行動とクロノへの冷淡な態度は消えた。

しかし完全に別人のように振舞うとアルヴァの体を乗っ取った魔物扱いされ退治されるので、口調などは引き継いでいる。アルヴァとしての記憶は穴空き状態。

性格の変貌についてはミアンとクロノには死にかけたことが切っ掛けで心を入れ替えたと説明。

ノアには前世の記憶がありその時読んだ小説とこの世界が類似していることについては話した。

この世界が自分の小説を元にしていると気づかれると不味いと判断し、そのことは隠している。