第15話

ボクの勉強部屋に存在してくれている霊さんは、いつも自分に対して、芸術に意識を高く持てと言ってる。宇宙へと広がる芸術の心を持てと。

自分は、この場所が好きだ。自分の中学の先には、阿武山古墳がある。藤原鎌足のお墓だと、されている古墳だ。また、家の近くには今城塚古墳もある。存在の確認されている最古の天皇であられる継体天皇陵とされている古墳だ。自分の高校には、毎日、西国街道を自転車に乗って通学してる。江戸時代、栄えた西国街道。

このあたりも、いろんな時代のいろんな歴史がある。いろんな人が歴史をつくってきた。自分の勉強部屋に、女流画家さんなのか女流作家さんなのか、女流芸術家の霊さんが存在してたとしても、何の不思議もない。

自分の部屋の霊さんは、自分のことを応援してくれてるんだと思ってる。時を超えて、今の自分に対して、同じ空間の、同じ部屋の、自分に対して、その霊さんの愛する芸術を弟子か後輩に説いてるみたいに、伝えようとしてくれてる...そう思ってる。

霊さんも、今、自分の部屋のある空間が好きなのかもしれない。今は自分の部屋となっている空間のことを愛してるのかもしれない。昔から好きで、それで今も存在してはるのかもしれない。

ただ、時間を超えて、おたがいに、同じ場所に存在してるのは確かなようだ。おたがいに、好きな場所で、結ばれているのかも。時をこえて。。。

だから、高校の女子の友達も、自分の勉強部屋に遊びに来ると、なんだか、めっちゃ落ち着けるって言ってくれて、ほんまに落ち着けてるみたいで、自分の描く絵のモデルになってくれて、自然と服を脱いで、下着姿や、はだかになってくれている。

そういうのも、霊のお方はあたたかく見守ってくれてて、応援してくれてるようなのだ。

夜、寝てると、ボクの上に乗っかってきて、好きな女の子と、愛し合いなさいね!って言ってくれてるようだ。人といっぱい愛し合ってきた、情熱的なお方なのかもしれない。情熱的で愛情豊かなものをつくってきたお方なのかもしれない。ボクは、そんなふうなお方が、前々から、ボクの部屋に住んでいたことに、縁を感じたりもして、それも、めっちゃ良縁であるといいなあって、いつも思っている。

香絵ちゃんと、この部屋でえっちするの大好きだ。霊のお方もいつも見てくれているのかと思うと、めっちゃ興奮してきてしまう。香絵ちゃんも同じような気持ちみたいだ。

香絵ちゃんも霊のお方と、芸術的な精神で結ばれているのかもしれない。もしかしたら、同じような性格の2人なのかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る